LESS~プラトニックな恋人~ Vol.13

LESS:プラトニックな恋人が語る本音。抱き合えなくなった男女が、元に戻る術はある?

2017年冬、相思相愛だったはずの彼・健太からプロポーズされた美和子は、涙を流す。

ふたりの5年間に、何があったのか?

実はふたりは不完全燃焼の夜を境に“プラトニックな恋人”となっていた。美和子は思いをぶつけるが、レス問題は一向に解決しない。

30歳になり、美和子は学生時代の友人・茜に悩みを相談。御曹司・瀬尾を紹介され美和子は健太と別れることを決意家を出る

瀬尾と夜を共にした美和子は彼のマンションで生活を始める。しかし強引に結婚話を進められて困惑した美和子は、一人暮らしを決意。だが聞く耳を持ってもらえない

そんな中、美和子と復縁を望む健太が会社までやってきて、手紙を渡されるのだった。


健太の「覚悟」とは


銀座のマンションに戻った私は、ヒールを揃える暇も惜しんでリビングに直行した。

会社用にしているフルラのトートバッグに手を入れ、ひんやりとした封筒に手が触れるのを確認する。それだけで、心臓が喉から飛び出そうなくらいにバクバクと音を立てた。

−俺は美和子とやり直したい。やり直せると思うんだ。その覚悟を、手紙に書いて来た。

久しぶりに聞く健太の声は思っていたよりずっと優しくて、落ち着く音色だった。

健太の言う「覚悟」とは何のことだろう。3年近くに渡りプラトニックな関係となってしまった私たちが、もう一度、男女の関係に戻れる道があるというのだろうか。

期待、不安、そして罪悪感。

様々な感情が私を深い海の底に引きずり込もうとしているようで、溺れてしまいそうな錯覚に襲われ、私は慌てて大きく息を吸う。

そして、息を止めたまま、そっと封を開けた。

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