恋するマザー Vol.12

妻の不貞をでっち上げた真犯人が明らかに…!真に受けてしまった夫が告白した、本音とは

いつまで経っても、女は女でいたいー。

それは、何歳になっても、子どもができてママになっても、ほとんどの女性の中に眠る願望なのではないだろうか。

いつまでも若々しくいたいという願いや、おしゃれへの欲求、それに少しのときめき。自由やキャリアへの未練。

そんな想いを心の奥底に秘めながら、ママとなった女たちは、「母親はこうあるべき」という世間からの理想や抑圧と闘っているのだ。


◆これまでのあらすじ

専業主婦の翔子は、同僚たちとの再会をきっかけに仕事をスタートする。

夫に差し出されたのは、悪意のある切り取られ方をされた「浮気の証拠写真」だった。誰が翔子を陥れようとしているのか…?


「参ったな…。申し訳ない」

明彦は、心底申し訳なさそうに繰り返した。

目の前のテーブルには、2枚の写真が置かれている。夫の圭一が、怒りにまかせて投げ捨てていったものだ。

1枚はレストランでの明彦と翔子の2ショット。そしてもう1枚は、翔子の家の玄関から出て来る明彦の姿だった。

明彦の隣に座る千尋も、沈痛な面持ちでため息をついている。

「いつもだったら、軽はずみな行動を…ってこの人を責めるような状況だけど、これ、先にお店を出た私の責任だわ。まさかこんなことになるなんて…。ごめんなさい、翔子」

翔子は慌てて首を横に振った。

「お二人に責任は何もないんです。ただ、ご迷惑をかけてはいけないと思って、先に弁明にきました」

いち早く千尋と明彦に状況を伝えるために、翌日、翔子は会社へ出向いていた。

すっかり元気になった航太は学校へ行きたいと駄々をこねたが、今日は病後保育のシッターさんと数時間ほど過ごしてもらうことにした。

明彦は、2枚の写真を交互に見ながら「いや、でもこれ、悪意あるよな」と言い、また深いため息をつく。

どちらの写真が撮られたときも、実際はほんの数分前まで他のメンバーがいたので、当然浮気の現場ではない。

ただ、興信所をつけられていたということは事実であり、誰かが不倫現場に仕立てあげようとしているのは間違いないだろう。

「だって、写真撮ってる人は、俺と翔子ちゃんがこの場で二人きりじゃないってことは当然わかってるだろ。それなのにわざわざこの不倫現場に見える2枚を選んだってことだ」

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