京都ちゃん Vol.13

京都ちゃん 最終回:これは絶望か希望か?良家の男女がたどり着いた、幸せの形

生粋の京おんな・鶴田凛子(26歳)は、西陣で呉服店を営む京野家の跡取り息子・京野拓真と婚約中だ。

義母の過干渉に苦しむ凛子は学生時代に好意を寄せていた竜太に心が揺れてしまう。

ますますエスカレートする義母の横暴に我慢の限界に達した凛子はついに爆発

しかしそんな凛子を拓真は意外にも男らしく受け止め、凛子は、迷いつつも拓真と再び頑張ってみようと心に誓う。

そんな中、拓真の過去に結婚を考えるほど愛した女性がいることを知り動揺する凛子。

恋愛と結婚は別

気持ちに折り合いをつけながら見合いを受け入れる、男女の行く末は…?


−半年後−

「帰り遅くなるけど、凛子ちゃんひとりで大丈夫…?」

御所南の、新築マンション。

JCの交流会に出かける拓真が、玄関先で見送る凛子を心配そうに振り返った。

「大丈夫やって。もう、心配しすぎ」

呆れたように笑う凛子に、彼は渋々といった面持ちで頷く。

「せやけど昨夜も気分悪そうにしてたし…心配やわ」

そんなことを独りごちながら「ちゃんと戸締りして、何かあったらすぐ電話して」と言い残し、ようやく家を出て行くのだった。

−ほんと、優しすぎるくらいの人…。

自然に緩む頬を感じながら、凛子は右手でそっとお腹を撫でる。

『ブライトンホテル』での挙式を終え、御所南の新居で生活をはじめてまだ間もないが、思いがけず早々に子どもを授かったのだ。

しばらくは新婚生活を楽しもう、などと話していたところだったから、妊娠がわかった時は正直戸惑った。

しかし拓真が大はしゃぎする様子に、凛子は噛みしめるような幸せを感じたのだった。

今となってみれば、婚約期間にあれほど悩んでいたことがバカらしく思える。

…とはいえ義母は、相変わらずではあるのだが。

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