いつまで経っても、女は女でいたいー。
それは、何歳になっても、子どもができてママになっても、ほとんどの女性の中に眠る願望なのではないだろうか。
いつまでも若々しくいたいという願いや、おしゃれへの欲求、それに少しのときめき。自由やキャリアへの未練。
そんな想いを心の奥底に秘めながら、ママとなった女たちは、「母親はこうあるべき」という世間からの理想や抑圧と闘っているのだ。
出産を機に仕事を辞め、専業主婦として毎日を過ごす川上翔子(34)。
夫と一人息子と、幸せな毎日を送っていたはずだったが、元同僚の結婚式に呼ばれた日を境に、彼女の人生が再び動き始めるー。
◆これまでのあらすじ
専業主婦の翔子は、結婚式に招待され、7年前に辞めた会社の同僚たちと久々に再会する。
自分以外の全員がキャリアアップし最前線で働いている現実を目の当たりにし、なぜか引け目を感じてしまう翔子だったが…。
翔子は、元上司・千尋とランチをするため、表参道の『ブノワ』に来ている。
「本当はシャンパンでも…と言いたいところだけど。昼間からそういうわけにもね」
千尋はおどけてそう言うと、翔子とスパークリングウォーターで乾杯した。
このお店は、近くに会社を設立して以来、千尋の行......
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この記事へのコメント
恋するマザー、男に対してじゃなく仕事に恋するのかもね!仕事に対するなんとも言えない緊張やドキドキ、充実感は恋に似ている部分あるかもしれない。