2019.01.08
#再婚 Vol.12ーこの人と離婚して新しい人と再婚すれば、簡単に幸せになれると思っていましたー
これは、高い恋愛偏差値を誇る男女がひしめき合う東京で、
再び運命の相手を求め彷徨うことになった男女のリアルな”再婚事情”を、忠実に描いた物語である。
時間軸にシビアな女たち、女性に幻想を抱き続ける男たち。
そんな彼らが傷つき、喜び、自らが選んだ運命に翻弄されてゆく…
さぁ、では。彼らの人生を、少しばかり覗いてみましょうか。
「#再婚」一挙に全話おさらい!
第1話:バツイチの、女としての価値は如何ほど?離婚を経て“再婚活”に繰り出した、31歳の女
ーさっきの会議では、アシストありがとうね。今夜も君と濃密な時間を過ごして、僕の全てを解き放ちたいよ…!
司は、そんなキモ過ぎるLINEを不倫相手である同僚の女に送りつけるような、最低な浮気夫だったのだ。5年間の結婚生活は、この瞬間までは、バラ色とまでは言わないが最悪なものでもなかった。
会話も肉体関係も激減していたものの、お互いの安定した給与、都心での華やかな生活、自由気ままな暮らしは気にいっていたというのに。
だがその全てと決別しても守りたいプライドがある、とカナは覚悟を決めた。
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第2話:「寂しそうに見えたから、誘ってやったのに」これがリアル?31歳バツイチ女に下された、残酷な評価
再婚活に向けて大事なのは、身も蓋もないことを言えばとにかく綺麗でいることが圧倒的に重要だという。
カナも結婚していた当時DINKSだったおかげでファッションにはお金を使えたし、31年間の人生ではそれなりに美人と評価されてきた。
そして、”バツイチ女性でも綺麗ならモテる説”を更に裏付けるように、先ほどから高橋はこちらに熱い視線を送ってくる。
しかし数日後、カナはその”モテる”の意味が決して良いものばかりではないことを、とくと思い知らされるのである。
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第3話:「ねぇ、もう一回キスしてもいい?」31歳バツイチ女が、年下男に迫られた時の正しい対処法
「こんな年下のイケメンが自分を好きになるはずはない」「私既婚者だし」という冷静な判断で、彼のことはずっとそういう目で見てこなかった。
だが。チラリと中田を見ると、彼もまたこちらを見つめていた。そしてニッコリと微笑み、去り際にかなり至近距離で呟かれる。
「秋元さん、今日ランチ行きましょうね。あとで、社内メールします」
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第4話:年上バツイチ女に優しく近づいてきた、29歳のイケメン。完璧に見える男に隠された、意外な欠点とは
中田は、あのデートの夜以来、こうして毎日堂々とランチに誘ってくる。その上、毎日のLINEは少なくとも10通。朝のおはようから夜のおやすみまで、中田の”自分報”が届き、その急激な距離感の縮め方に、カナは少しばかり辟易していた。
イケメンで、しかも自分のことを好いてくれる後輩からの積極的なアプローチが嬉しくないわけではないが、こうも露骨だと周囲に怪しまれるのでは、という不安が胸をよぎる。
ランチの時に思い切ってその話を打ち明けたところ、中田は意外すぎる反応を返してきたのであった。
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第5話:「出会いは、求めすぎない時にやってくる」は本当?アラサー女が婚活をやめた途端に掴んだチャンスとは
先日亜美は、来月部屋の賃貸契約が更新になると言ってルームシェアの提案をしてきたが、カナは「少し考えさせて」と答えたのだ。確かに離婚後の寂しさを引きずっているカナにとって、ルームシェアは決して悪くない案だと思う。
しかし、カナが渋るのには大きな理由があった。カナは離婚後東陽町に新しく部屋を借りたばかりである。再度引っ越すことになるとは予想もしていなかったのだ。
しかし、亜美は構わず楽しそうに話し続けており、すっかりノリノリである。そのときカナはあることを閃いた。
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第6話:「君となら再婚してもいい」エリート弁護士からの、甘い囁き。女が、男の本気度を見極めた瞬間とは
「良い飲みっぷりだね(笑)」
男性の声がした方へ振り向くと、そこには美香と、美香のご主人、それに男性がもう1人立っていた。
「カナちゃん、お久しぶり。結婚式以来だよね?今日はありがとう。彼はね、僕の同僚。岡部って言うんだ。同じ事務所で働いてるんだよ」
そう美香の夫から紹介された岡部の姿を見て、カナはなぜか一瞬で彼の不思議な魅力に引き込まれた。
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第7話:30歳を越えても、絶世の美女ではなくても。バツイチ女が、再びプロポーズされるための3つの条件とは
「まぁまぁ、前提ってわけで本気で結婚間近なわけじゃないんでしょ?カナだって、彼氏くらい欲しいわよね?」
いつもは慎重派の姉だが、今日はカナをフォローしてくれている。その一言で母もようやく落ち着き、「それでその人はどんな人なの」と話を本題に戻してくれた。
そんな2人の様子を見て、カナは本来であれば一番に伝えたかった話を口にすることができなかったのである。実は一昨日の夜、岡部から"ある一言"を言われていたのだ。
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第8話:バツイチの友人ばかり何故モテる?婚活で不発が続く“32歳・未婚・彼氏なし”女が思わず起こした行動
ー私だけが、置いてきぼりだ…。
そんな風に焦りや不安が押し寄せていた頃に、カナがバツイチとなり、自分と共に婚活をすると言ってくれた時は、不謹慎ながら実はとても嬉しかった。
だが、カナは次第に食事会には行かなくなった。それなのに、離婚して1年もしないうちに再び男性からプロポーズされたというのだ。しかも、同じバツイチのエリート弁護士から熱烈にアタックされているのだと。
「どうしてカナばっかり…」
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第9話:このあいだ離婚したばかりで、また結婚?周囲に猛反対されても、31歳バツイチ女が再婚に固執する理由
「美香、連絡ありがとう。でも、誓っていうわ。私、岡部さんと出会ってから、元夫のことなんてこれっぽっちも思い出してないし、当てつけで再婚なんて亜美の妄想よ!それに…」
カナは深呼吸して亜美への怒りを抑え、できるだけ落ち着いた口調を心がけた。
「確かに、親にすら再婚は早いって言われてるし、私も冷静になって、少し早すぎるかなとも感じてる。けどね、子供を授かるタイミングを考えてみたら、今がその時なんじゃないか、って思ったの」
そして同時に、心の中でとある決意をしたのだった。
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第10話:もう二度と失敗できない!1回離婚しているからこそ後がない、31歳バツイチ女の「再マリッジブルー」
ーこれで私たち、本当に再婚できるんだ…!
無事に両親からも祝福され、式は身内だけでささやかに行うことも決まった。岡部の両親との挨拶も済ませ、無事結婚の許可も得た。
だがー。こんなにも全てが順調に進んでいるにも関わらず、カナは「本当にこのまま再婚していいの?」という不安に押し潰されそうになっていた。
なぜなら、ここ数日間で、カナが再婚に対して不安になってしまう出来事がいくつも起こったからである。
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第11話:元夫からの、突然の着信。「君をもう女として見られない」と言った裏切り男が、妻を捨てた本当の理由
神谷町のレジデンスの広々としたキッチンに、岡部の無機質な声が響く。
たまたま早く帰宅した岡部が、すでに自炊を始めていたカナを外食に誘ったことから、言い合いは起きた。ほんの些細なことだった。
再婚以来、喧嘩を避けるために言いたいことを我慢し続けていたカナは、いつもなら気にならない岡部の合理的事実を重視する会話に無性にイライラしてしまう。無表情でこちらを見据える岡部の目にも、どうしようもなく傷ついていた。
第11話の続きはこちら
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