#再婚 Vol.5

「出会いは、求めすぎない時にやってくる」は本当?アラサー女が婚活をやめた途端に掴んだチャンスとは

ーこの人と離婚して新しい人と再婚すれば、簡単に幸せになれると思っていましたー

これは、高い恋愛偏差値を誇る男女がひしめき合う東京で、

再び運命の相手を求め彷徨うことになった男女のリアルな”再婚事情”を、忠実に描いた物語である。

時間軸にシビアな女たち、女性に幻想を抱き続ける男たち。

そんな彼らが傷つき、喜び、自らが選んだ運命に翻弄されてゆく…

さぁ、では。彼らの人生を、少しばかり覗いてみましょうか。

夫の不倫によって離婚を決意した秋元カナ。女友達に離婚パーティを開催してもらい何とか立ち直るが、デート相手に暴言を吐かれたり、社内の年下男子振り回されるなど再婚活はうまくいかない。

そんな中、親友・亜美からルームシェアの誘いを受けたのだった。


「もしもしカナ?ルームシェアの件だけどさ、どこに住む?」

カナは、ハイテンションで電話をかけてきた亜美の言葉に耳を疑った。

「え、亜美、ちょっと待って。私、少し考えたいって言ったよね…?」

先日亜美は、来月部屋の賃貸契約が更新になると言ってルームシェアの提案をしてきたが、カナは「少し考えさせて」と答えたのだ。

確かに離婚後の寂しさを引きずっているカナにとって、ルームシェアは決して悪くない案だと思う。

しかし、カナが渋るのには大きな理由があった。カナは離婚後東陽町に新しく部屋を借りたばかりである。再度引っ越すことになるとは予想もしていなかったのだ。

しかし、亜美は構わず楽しそうに話し続けており、すっかりノリノリである。

そのときカナはあることを閃いた。

「そうだ。そしたら亜美、うちの近くに引っ越したら?ルームシェアまではいかないけど、ご近所って楽しそうじゃない?不動産屋さんに聞いてみようか?」

しかし亜美は、途端に声を曇らせたのだった。

「え、でもカナ、今のマンション東陽町だよね?…実はね、思い切って広尾あたりとかに住みたいなんて思ってるんだけど、どう?2人だったら豪華な部屋、借りれちゃうよね?」

よくよく聞いていると、亜美はこのルームシェアをきっかけに、結婚したいターゲットである年収3,000万円以上の人が多いエリアに引っ越したいのだという。

「だってね、婚活本で読んだの。そういう人と出会いたかったらね、とにかく生活圏内を一緒にしなくちゃダメなんだって。カナも再婚相手は、元ダンナよりもハイスペがいいでしょ?!」

有無を言わさぬ迫力の亜美に流されそうになったが、会社から近い今のマンションは自分では割と気に入っている。

広尾でのお洒落な暮らしに心惹かれないわけではないが、引っ越してまでのルームシェアに対しては即答できなかった。

ー部屋の契約内容も確認しないといけないから、一旦保留にさせて。

そう対応しておいたものの、亜美は後日、さらに驚きの提案をしてきたのである。

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