#再婚 Vol.3

「ねぇ、もう一回キスしてもいい?」31歳バツイチ女が、年下男に迫られた時の正しい対処法

ーこの人と離婚して新しい人と再婚すれば、簡単に幸せになれると思っていましたー

これは、高い恋愛偏差値を誇る男女がひしめき合う東京で、

再び運命の相手を求め彷徨うことになった男女のリアルな”再婚事情”を、忠実に描いた物語である。

時間軸にシビアな女たち、女性に幻想を抱き続ける男たち。

そんな彼らが傷つき、喜び、自らが選んだ運命に翻弄されてゆく…

さぁ、では。彼らの人生を、少しばかり覗いてみましょうか。

夫の不倫によって離婚を決意した秋元カナ。

女友達に離婚パーティを開催してもらい何とか立ち直ったカナは、友人の亜美と食事会に繰り出す。そこで出会った男性とデートをするも、散々な目に遭ってしまうのだった。


灯台下暗し!?


「ね、秋元さん。秋元さんってば!」

「へっ?ああ、ゴメンなさい、ぼーっとしてた…」

月曜日、朝9:30のオフィス。

目の前でこちらにクリっとした瞳を向けているのは、後輩の中田悠介(29)だ。

ーねぇ…カナ。会社は?!身元もハッキリしてるし、付き合いも長いし、いい人いるんじゃないの?

先週末、友人・亜美が発したそんなセリフのせいで、カナはいつになく中田のことを意識してしまう。

彼は1年前同じ部署になってからというもの、何故かカナを慕ってくれ、先輩・後輩として数え切れないほどの平日ランチを共にしてきた。

それになぜか彼だけは、他の同僚のようにうっかりと、結婚していた頃の苗字で呼んでくることもない。

かつてチームで仕事をしていた時期は、こちらが少し勘違いしてしまうほど好意的な態度だったし、元夫・司の存在がなければグラついてしまっていたかもしれない、と思うほどの爽やかなイケメンなのだ。

だが、「こんな年下のイケメンが自分を好きになるはずはない」「私既婚者だし」という冷静な判断で、彼のことはずっとそういう目で見てこなかった。

だが。

チラリと中田を見ると、彼もまたこちらを見つめていた。そしてニッコリと微笑み、去り際にかなり至近距離で呟かれる。

「秋元さん、今日ランチ行きましょうね。あとで、社内メールします」

ー距離、近すぎ…!

カナは、たかがランチの誘いで自分の心臓の鼓動が思いがけず早くなったのを感じたが、事態はさらなる急展開を見せた。

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