嘘 Vol.2

「彼女がいることは、隠さない・・・」部屋に女の私物をあえて置く、モテる男の策略

「どうしてあの人は、私のことを好きになってくれないの?」

恋愛の需要と供給ほど、バランスが崩れているものはないかもしれない。

好きなあの人には振り向いてもらえず、好きでもない人からアプローチされる。

そして、満たされぬ思いを誤魔化すために、人は自分に嘘をつく。

嘘で自分の感情を誤魔化した先に待っているのは、破滅か、それとも…?

満たされぬ女と男の4話完結のショートストーリー集。1話~4話は、ー片想いー

◆これまでのあらすじ
紗英(26)は、彼女持ちの友也に心惹かれながらも、自分に気がある健二で寂しさを紛らわせる日々。一方の友也の紗英に対する本心は・・・?


白いワンピースにストレートロングヘア。

紗英は第一印象から、いわゆる「普通」の女の子だった。

顔は可愛いし、きっと世間ではモテる部類に入るのだろう。俺の周りにはあまりいないタイプだ。

「ねえ、紗英ちゃん、今まで何人と付き合ったことあるの?」
「それ、このご時世、セクハラに該当しますよー」

紗英と誰かの会話が聞こえてきた。

飲み会では、絶えず話題を振り、答えたくない質問は俊敏にかわす。そのノリの良さは、会社員生活で身についた術なのだろうか。

「困りますよ~。ねえ友也、助けてよ~」

きっと、紗英は全く困っていないだろう。顔を見ればわかる。しかし、そんな風に、俺に話を振ってきた。

視線や仕草、話しかけてくる内容から察するに、紗英は俺に気があるのだろう。

ぶっちゃけ、自分がモテる部類に入ることは自覚しているが、紗英のような全うにOLやって生きているタイプから好かれるのは、初めてかもしれない。

今までは、自称モデルだとかアパレル関係で起業してますとか、そんな女ばかりだった。

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