恋と友情のあいだで~廉 Ver.~ Vol.18

豹変した妻から、突然の離婚宣告...独り身となった男が女々しくも思い出す “忘れられない女”

−なぜ今、思い出すのだろう?

若く、それゆえ傲慢だった同級生・相沢里奈の、目を声を、ぬくもりを。

これは、悪戯に交錯する二人の男女の人生を、リアルに描いた“男サイド”のストーリー。

一条廉は3歳年上の美月と結婚し、駐在先のシンガポールで新婚生活をスタートさせる。

しかしその心には、特別な思いを抱く大学時代の同級生・里奈がいた。

腐れ縁のように少しずつ距離を縮めていくふたりは、やがて一線を超えてしまう

不貞を疑われながらも再び美月との穏やかな生活を取り戻した廉だったが、里奈が妊娠したことを知ると、動揺から妻に要らぬ一言を言ってしまう。

すると、これまで従順だった妻・美月が突如、別人のように態度を変え、ついには決定的な一言を口にする。


妻の変貌


美月が、変わった

日が経つにつれ、その変化は“気のせい”で済ませられるものではなくなっていった。

とは言っても別に朝帰りするとか、家事をしてくれないとか、口をきかないとか、そういう目に見える話ではない。

むしろそういうわかりやすい変化であったなら、取り返しがつかなくなる前に、僕にも対処のしようがあった。

僕を見る目が以前と違う。話しかける声のトーンが違う。

妻の変化はそういうもので、ハッと気がついた時にはもう、彼女の僕に対する無関心は決定的なものになっていた。

しかしそんな状況に陥ってもなお、僕の方からどうにかして歩み寄ろうとか、改善を図ろうとしなかったのは、どこかで奢っていたのかもしれない。

美月は働いてもいないし、なんだかんだ言っても僕を捨てるようなことはないだろう、と。

それゆえ、ある週末の夜、妻が急に改まってそのセリフを口にした時。

僕は最初、言葉の意味がまったく理解できなかった。

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