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恋と友情のあいだで~廉 Ver.~ Vol.13

「僕に、責任は取れない」人妻に手を出した男の本音。彼を恐怖に突き落とす、最悪のシナリオとは

−なぜ今、思い出すのだろう?

若く、それゆえ傲慢だった同級生・相沢里奈の、目を声を、ぬくもりを。

これは、悪戯に交錯する二人の男女の人生を、リアルに描いた“男サイド”のストーリー。

商社マンらしくモテ男人生を送る一条廉は、27歳で3歳年上の美月と結婚。シンガポールで新婚生活をスタートさせる。

しかしその心には、特別な思いを抱く大学時代の同級生・里奈がいた。

少しずつ距離を縮めていくふたり。そんな中、大学サークルの10周年パーティーに出席した廉は、里奈からの誘いで密かに会場を抜け出し、ついに一線を超えてしまう

禁断の恋に溺れるふたりに、ついに本妻・美月の反撃が始まった


罪悪感と、欲望と


“そろそろ廉に会いたくなっちゃったな”

時間を確認しようとベッドサイドのスマホを気だるく手に取った僕は、美月から届いたメッセージに思わず身体を震わせた。

里奈とリッツの部屋で落ち合ってからというもの、僕は美月のことを一度も思い出していなかった。

里奈と過ごす時間はい......


この記事へのコメント

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No Name
でも…なぜか美月を応援できない
2018/09/19 05:2699+Comment Icon84
No Name
たまには、不倫相手同士結ばれて欲しかったな。今までの不倫話とは違う結末で。

何十年後かに、違う形で因果応報までを描いて欲しい。
2018/09/19 05:2299+Comment Icon3
No Name
黒のワンピースでオシャレしていても、どこか野暮ったさをかんじる美月を想像してしまう。
2018/09/19 06:0099+Comment Icon14
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恋と友情のあいだで~廉 Ver.~

−なぜ今、思い出すのだろう?

若く、それゆえ傲慢だった同級生・相沢里奈の、目を声を、ぬくもりを。

あの頃の僕らは未完成で、足りない何かを探しては傷つき、欲することに夢中だった。

だから気づかずにいたんだ。ずっとそばにあった、かけがえのないものに。

持ち前の器用さと明るい性格で、比較的イージーに人生の駒を進めていく一条廉。

しかし東京は、平穏な幸せを簡単に許してくれない。

運命の悪戯が、二人の男女の人生を交差させる。これは、“男サイド”を描いたストーリー。

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