ポイズン・マザー Vol.7

「結婚したいなら、土下座でもしたら?」姉から妹への異常な愛情が、憎悪に変わるとき

「親を大事にしろ」

人はそう、口を酸っぱくして言うけれど。
生まれてくる親を、子は選べない。

名誉や金にすがった親の“自己愛”の犠牲となった、上流階級の子どもたち。

代々続く地方開業医の娘として生まれた七海(31)も、そのうちの一人であった。

父の死をきっかけに、母は本性をあらわした。そんな母との関係に苦悩する女の、“幸せをかけた闘い”が幕をあけるー。


父の死後、少しずつ様子がおかしくなっていく七海の母・真由美。一方、七海はベンチャー企業を経営する諒太(29)と結婚前提の同棲をスタートさせるが、母から結婚を反対されてしまう。

そして、母と結託する姉・沙耶の本心は?


「沙耶ちゃんは、パパとママの希望だわ」

母が呪文のようにその言葉を口にするようになったのは、一体いつからだっただろうか。

確かそれは、4つ歳の離れた妹・七海が小学校に上がってからだったと思う。毎回のように満点のテストを持って帰ってくる七海を、両親が愛しそうに見つめるように......


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