ポイズン・マザー Vol.5

「顔が、気に入らないの」。自身の欲望を満たすために娘の結婚をコントロールする、悪魔のような私の母

「親を大事にしろ」

人はそう、口を酸っぱくして言うけれど。
生まれてくる親を、子は選べない。

名誉や金にすがった親の“自己愛”の犠牲となった、上流階級の子どもたち。

代々続く地方開業医の娘として生まれた七海(31)も、そのうちの一人であった。

父の死をきっかけに、母は本性をあらわした。そんな母との関係に苦悩する女の、“幸せをかけた闘い”が幕をあけるー。


父の死後、少しずつ様子がおかしくなっていく七海の母・真由美。開業医の妻というステータスを失った今、娘・七海の結婚に全てを賭けている

一方、七海はベンチャー企業を経営する諒太(29)と付き合い始め、二人は結婚前提の同棲をスタートさせるが、母と姉の理解不能な行動が七海を苦しめるのだった。


「七海、あなた今日暇?ママ、今渋谷にいるんだけどね、暇なら出てきてちょうだい」

母からそんな電話を受けたのは、諒太を連れて実家を訪れた土曜日の、翌日のことだった。

母とは昨晩、諒太とのことで激しい口論をしたばかりだ。まるで何事もなかったかのように涼しい声のトーンに、思わず......


【ポイズン・マザー】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo