−なぜ今、思い出すのだろう?
若く、それゆえ傲慢だった同級生・相沢里奈の、目を声を、ぬくもりを。
これは、悪戯に交錯する二人の男女の人生を、リアルに描いた“男サイド”のストーリー。
商社マンらしくモテ男人生を送る一条廉は、27歳で3歳年上の美月と結婚。シンガポールで新婚生活をスタートさせる。
しかしその心には、特別な思いを抱く大学時代の同級生・里奈がいた。
物理的な距離が開くのとは逆に、少しずつ心の距離を縮めていくふたり。そんな中、大学サークルの10周年パーティーに出席した廉は、里奈からの誘いで密かに会場を抜け出す。
ついに一線を超えてしまったふたりは、止めようもなく禁断の恋に溺れるのだった。
−また里奈に逢える。
再び日本への出張が決まったとき、まず思い浮かんだのはそれだった。
そして次に考えたことは、10周年パーティーの賞品でゲットしたリッツ・カールトン東京の宿泊券の存在。
会社デスクの引き出しを開けて封入りのそれを確認し、僕は無意識に頬が緩むのを止め......
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この記事へのコメント
修羅場の予感
色々修羅場はあれどお互いに離婚して
くっつけばいいと思う。
本人はうまく隠してるつもりでも、周りから見たら態度が少し変なことってあるよね。しかも、この二人の場合は、舞い上がって全然慎重じゃない。