2018.07.16
隣のスーパーウーマン Vol.12問題児ばかりが集う閉塞的なオフィスに、ある日突然見知らぬ美女が現れたー。
女派閥の争いにより壊滅的な状況に直面した部署で、春菜(25)は絶望的な毎日を過ごしていた。
そんな春菜の前に参上した、謎だらけのゴージャスな女・経澤理佐。
理佐は、崩壊寸前の部署の救世主となるのか?
「隣のスーパーウーマン」一挙に全話おさらい!
第1話:謎だらけのゴージャス美女、現る。崩壊寸前オフィスの救世主となるのか?
経理部はオフィスの一番端に追いやられるように存在し、心なしか他部署よりも薄暗く感じる。
はじめの頃、春菜は絶望にくれていた。しかし4年目となった今では、業務にもすっかり慣れたし、現実を受け入れ、自分なりにやりがいを感じている。それよりも春菜には、別の心配事があった。
実は経理部は、影では「墓場の経理部」と呼ばれており、とある事件がきっかけで、壊滅状態にあったのだ。
第1話の続きはこちら
第2話:「私がやらなきゃいけないなら、辞めます」35歳・お局の反乱。次のターゲットにされたのは誰?
最近はお手入れを怠っていたが、朝パックをして、丁寧にお肌を整える。こんなゆっくりとした朝を過ごすのは久しぶりである。
今日は金曜日。明日は土曜だが、商社マンとお食事会、と同期から誘いが来ていた。今日1日を乗り切れば、久々に仕事の悩みから解放されて楽しめそうだ。心がウキウキする。
だが、あと数時間もすれば、心踊るのは早かったと痛感することになる。
第2話の続きはこちら
第3話:職場の“新人イビリ”に夢中のベテラン女社員。彼女を1発で黙らせた、華麗な反撃の手段とは?
「西野さん、ちょっとよろしいでしょうか。話があります。」
PC画面に向かってため息をついていると、突然名前を呼ばれた。春菜が振り返ると、そこには理佐が無表情で立っている。ただでさえ背の高い理佐は、椅子に座っている春菜から見上げるとギョッとするほど大きく、迫力がある。
冷ややかな口調にぞくりとしながら、春菜は無言で頷いた。一体何を言われるのだろうか。
第3話の続きはこちら
第4話:「女が派閥を作るのは、自分の身を守るため。」醜い争いを一瞬で鎮めた、年齢不詳の美女
経理室には、毎日様々な人が訪れる。春菜がふと目線をあげると、営業部の広岡鈴香の姿があった。彼女は昨年度の新入社員で、こうして経費精算の領収証を持ってたまに経理部にやってくる。
整った鼻筋と小さな顔が印象的な鈴香は、若いのにしっかりしていると評判だ。そんな彼女が、珍しくぼんやりと立っている。
その視線の先には、猛スピードでテンキーを叩き続ける理佐の姿があった。
第4話の続きはこちら
第5話:O型なので出来ません!血液型を理由に仕事を押し付ける、驚愕の “ブラッドタイプハラスメント”とは?
「決算作業も一段落するでしょうし、西野さんがいいと思いますぅ。ねぇ?」
「…。」
春菜は、くじ引きで決める、そう思っていたので、まさかの指名制というこの展開に上手く反応できず声が出ない。そのとき、その硬直した空気を破るかのような、ふわりと爽やかな声が経理室に響いた。
「お取込み中、ごめん下さいね。」
第5話の続きはこちら
第6話:「不正」は意外にも身近なところで起きている!?新卒2年目の優等生OLが、悪に手を染めたワケ
理佐が春菜に手渡した書類。それは昨年度入社の新卒で営業部に所属する、広岡鈴香の経費精算の申請書だった。
内容は、出張で使用した経費についてだ。領収書も添付してあり、一見問題はなさそうに見える。だが、理佐は驚くべきことを口にしたのである。
「この領収書のナンバー、他の人の経費精算に添付されていた領収書のナンバーと一緒なのよ…」
第6話の続きはこちら
第7話:己の利益のために、不正会計を企てた首謀者の悲しき末路。罪を犯した女に残された、2つの選択肢とは?
理佐は物凄いスピードで経理室に駆け込み、切羽詰まった様子で部長と課長に迫る。おつぼねーずもその剣幕に肩をビクリとさせ、目を真ん丸にしている。理佐の迫真の演技に、春菜までが呆気にとられていた。
普段大人しい人のギャップによる迫力。普段のおしとやかな振舞いこそ、こういう時の為の演技ではないかと疑うほどである。理佐は深刻な表情を崩さぬまま、キッパリとこう言った。
「これから皆さんに重大なお話があります。…この会社で、経費の不正使用が発覚しました。」
第7話の続きはこちら
第8話:「お局3人衆にメスを!」古いやり方に固執する“時代遅れ”の女集団を、バラバラに分裂させた秘策とは
-これで、女子会にもお食事会にも参加できる日々が戻るかも!自分を自分で褒めてあげたい!
まだ気が早いとは思いつつ、春菜は感激していた。他の企業との残高確認も終わらせた。後は、役員と経理部長と顧問税理士で最終の決算数字をどう出すのか、すり合わせと調整、その修正が入る程度だ。
営業部の不正で沈んだ心も、理佐と部長のコソコソとしたツーショットを目撃したショックも、ようやく見えた決算業務の終わりに春菜の気分も明るくなる。しかしそんな矢先、またしても事件は起こるー。
第8話の続きはこちら
第9話:「実はあの2人が付き合っていたなんて…」上司と部下の“ヒミツの男女関係”が、社内を混乱に陥れる!
「新しく経理部に入った女の人って、部長の愛人で、かなりのやり手だって聞いたけど?」
「営業部の解体って、経理部が仕掛けたんでしょ?」
「経理部の座席が変わったってザワザワしてたわよ。また何かあったの?」
女子の噂は回るのが早い。別部署にもかかわらず、既に同期女子はその噂を聞いているようだ。墓場の経理部が、また一波乱起こしているぞ、といつも通り他部署から面白がられているのだろう。すると、気になるワードが飛び出してきたのだった。
第9話の続きはこちら
第10話:「私たちを助けて・・・」女たちの悲痛な叫び。出世欲にまみれた男に支配され、“墓場”と化した職場
「お取込み中、ごめん下さいね。お話は終わりましたか?」
理佐が声をかけると、2人は目を合わせ頷いた。まるで心を奮い立たせるように。そして由美が口を開いた。
「全てお話します。経澤さん、私たちを助けて下さい。」
由美は頭を下げ、震えた声を発する。その言葉に理佐は、「もちろん。喜んで」と力強く頷き、優しく微笑むのだった。
第10話の続きはこちら
第11話:年齢と結婚を気にして八方塞がり…。36歳・独身女の弱みにつけこんだ、管理職男の許せない発言
「話って何?忙しいんだけど。ってか他の3人は一体何でここにいるの?」
藤沢陽子がすごい剣幕で捲し立てる。春菜や他の経理メンバーはこれまで、この陽子の迫力にいつも委縮し、何も話せなくなることが多かった。だが、理佐はそんな陽子の圧を感じないようだ。
「藤沢さん。現実を見ませんか?」
そしておもむろに「これは今日の昼に録音したものです」と言って、スマホの音声を再生しはじめたのだった。
第11話の続きはこちら
【隣のスーパーウーマン】の記事一覧
2018.07.17
Vol.13
セクハラ男に、成敗を!荒れ果てたオフィスに光をもたらした、スーパーウーマンの正体は・・・
2018.07.03
Vol.10
「私たちを助けて・・・」女たちの悲痛な叫び。出世欲にまみれた男に支配され、“墓場”と化した職場
2018.06.26
Vol.9
「実はあの2人が付き合っていたなんて…」上司と部下の“ヒミツの男女関係”が、社内を混乱に陥れる!
2018.06.19
Vol.8
「お局3人衆にメスを!」古いやり方に固執する“時代遅れ”の女集団を、バラバラに分裂させた秘策とは
2018.06.12
Vol.7
己の利益のために、不正会計を企てた首謀者の悲しき末路。罪を犯した女に残された、2つの選択肢とは?
2018.06.05
Vol.6
「不正」は意外にも身近なところで起きている!?新卒2年目の優等生OLが、悪に手を染めたワケ
2018.05.29
Vol.5
O型なので出来ません!血液型を理由に仕事を押し付ける、驚愕の “ブラッドタイプハラスメント”とは?
2018.05.22
Vol.4
「女が派閥を作るのは、自分の身を守るため。」醜い争いを一瞬で鎮めた、年齢不詳の美女
2018.05.15
Vol.3
職場の“新人イビリ”に夢中のベテラン女社員。彼女を1発で黙らせた、華麗な反撃の手段とは?
2018.05.08
Vol.2
「私がやらなきゃいけないなら、辞めます」35歳・お局の反乱。次のターゲットにされたのは誰?
おすすめ記事
2018.07.10
隣のスーパーウーマン Vol.11
年齢と結婚を気にして八方塞がり…。36歳・独身女の弱みにつけこんだ、管理職男の許せない発言
- PR
2024.11.20
銀座で女性と過ごす夜。アイリッシュウイスキーが引き寄せた、2人だけの密やかな高揚とは
2017.04.08
フランス式恋愛論
「結婚しなくちゃダメですか?」婚活という強迫観念に苦しむ、他人と生活できない女
2017.05.29
華麗なるお受験
華麗なるお受験:年間学費300万!インターナショナルスクールの知られざる世界
- PR
2024.11.18
総勢100名に当たる!西友&東急ストアで「スプリングバレー」を買って東カレ厳選グルメをもらおう!
- PR
2024.11.21
クリスマスは絶景を望むホテルデートへ!彼女がワッと喜ぶ、とっておきの夜を丸の内で過ごすなら…
2020.02.29
天秤女~恋は同時進行で~
何人もの男と同時交際する女が、たどり着いた答えとは?「天秤女~恋は同時進行で~」全話総集編
2018.02.25
天現寺ウォーズ
慶應幼稚舎受験の天王山!港区妻に与えられた、驚愕のセレブミッションとは
2021.03.15
婚活のまちがい探し
「あなたから好きになられても、困る…」。婚活女性の、複雑な心境とは
2016.08.14
上位3%の悲哀
上位3%の悲哀:年収1億円越えの元・伝説トレーダー。年収2,500万円になった今、自分に価値は無し?
東京カレンダーショッピング
『佐藤養助商店』:門外不出の技による、喉ごし滑らかな"稲庭干饂飩"
『かに物語』:ふっくらと肉厚な一本爪が2本入ったフレンチカレー
『西岡養鰻』:特製タレ付き!脂の乗った高品質な鰻を土佐備長炭で丁寧に焼き上げた蒲焼
『マルヒラ川村水産』:ご飯に載せて贅沢いくら丼!1粒1粒に旨みが凝縮された、とろける食感の北海道函館産天然いくら
『North Farm Stock』:北海道産ミニトマト使用!糖度が高く、コクとうまみがたっぷり詰まったトマトジュース
『ル・ボヌール 芦屋』:フリーズドライフルーツにホワイトチョコがたっぷりと染み込んだ新感覚スイーツ
『HAL YAMASHITA 東京』:シルクのようななめらかさ!冷え冷えトロリの新食感"ウォーターチョコレート"
この記事へのコメント