私、愛されてる? Vol.12

私、愛されてる?:「女は感情的」と一蹴してきたハイスペ夫が、頑固な考えを改めた理由とは

あなたは、「夫から愛されている」と断言できますか?

結婚3年目。少しずつ、少しずつ「マンネリ」に陥ってしまったとある夫婦。

熱烈に愛されて結婚した筈なのに、幸せになるために選んだ夫なのに…。

狂い始めた2人の歯車は、果たして元通りになるのだろうか。

これは、東京の至る所に転がっている、

「いつまでもいつまでも、幸せに暮らしました。」の後のストーリーです。

夫の愛情を取り戻そうと奔走する専業主婦の真希。夫に本音をぶつけるが、話し合いがこじれ夫が出て行ってしまう。自立を目指しながら、意を決して「帰ってほしい」と打ち明けたものの、断られてしまう。


「もう一緒に暮らさない方がいいって…それって、健介は私と離婚したいってこと?」

目の前に座る夫は押し黙る。

なぜ、この男は何も言わないのか。

思わず感情的になってしまいそうな自分を抑えるため、真希はスマホを開いた。

LINE、Instagram、ニュースなどに目を通し、なんとか苛立ちを抑え、客観的になろうとする。

長い沈黙を経て、やっと健介が言葉を発した。

「…離婚したいわけじゃないんだ。俺だって、家に帰りたいとも思う。だけど、今家に帰っても、また同じことで喧嘩になるんじゃないかと思うんだよ」

それは真希も思っていたことだ。だが、だからといってこのままの状態が良いとは言えないのは、お互い分かっているはずである。

六本木の家は真希の好きに使っても良いとは言われたものの、いつまでも別居したままの状態では、解決よりも離婚に向かってしまう気がして仕方がない。

それだけは嫌だ、と真希は強く思った。

と同時に、自分の中に湧き出たハッキリとした感情に気がつく。

ー私は、離婚したくない。

健介とやり直し、温かい家庭を築き直したい。そして、いずれは子供も欲しいのだ。

だが、ここで自分の意見を押し通し無理やり別居を解消したところで、トントン拍子に上手くいくとは限らないだろう。

これ以上の別居は自分にとって痛手だが、ここはきっちり期限だけ決めれば良いと思った。

「じゃあ、2週間。あと2週間したら、一旦家に戻ってくるのはどう?ただ闇雲に別居してるだけだと、なんの解決にもならないもの。その間にお互い色々考えよう」

「…わかった」

やっとの思いでその返事だけを確認すると、真希は耐えきれず先に席を立った。

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