私、愛されてる? Vol.5

私、愛されてる?:仮面夫婦とは、なるべくしてなる。マンネリ期間に妻が犯した致命的なミス

あなたは、「夫から愛されている」と断言できますか?

結婚3年目。少しずつ、少しずつ「マンネリ」に陥ってしまったとある夫婦。

熱烈に愛されて結婚した筈なのに、幸せになるために選んだ夫なのに…。

狂い始めた2人の歯車は、果たして元通りになるのだろうか。

これは、東京の至る所に転がっている、

「いつまでもいつまでも、幸せに暮らしました。」の後のストーリーです。

夫の愛情を取り戻そうと奔走する専業主婦の真希インスタ映えする誕生日を目指すが、夫に触れられずに終わってしまう。そんな時に日舞のお稽古で出会った魅力的な人物に、思わぬ刺激を受ける。


爆発


真希の1日は、朝の5時に始まる。

起きてすぐに洗濯機をまわし、健介の朝食の支度。片付けを済ませたら、洗濯物を干す。

白に近いフローリングにホコリが落ちていないのを確認しながら家の中を整え、ルームフレングランスを一吹きする頃が、健介が起きてくる時間。

「おはよう」

そう声をかけても、たいていの場合夫の健介は大きな欠伸をし、頷くだけだ。

もちろん、そうした夫の冷めた反応が悲しくないわけではない。

だがそのたびにいちいち傷ついていては、自分の身が持たないことも学んだ。

真希は、自分自身の意志で小さなことに傷つくことを止めている。

気を取り直し夫のためにコーヒーをセットした。健介がリビングに来る時点で飲めるようにすれば、午前中の家事はすべて終わりだ。

真希は一息つくと、夫がシャワーを浴びる音と、好きでかけているクラシックのピアノ曲にリビングで1人、耳を傾けた。

シャツを着た夫がリビングに入ってくる。ピアノ曲にはお構いなしにBSのニュース番組をつけ、じっと見入っている。

「ご飯はどうする?」

真希が問うと、健介は視線をテレビから外さず、ああとだけ答えた。

その時、真希の中で何かがはじけたような気がした。

「ああ、じゃわからないんだけど。」

真希は夫の驚いた表情で、自分でもびっくりするほど低い声が出ていたことに気がついた。

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