私、愛されてる? Vol.2

私、愛されてる?:“セクシー”な演出も華麗にスルー。情熱ゼロの夫に苦悩する妻の虚しい努力

あなたは、「夫から愛されている」と断言できますか?

結婚3年目。少しずつ、少しずつ「マンネリ」に陥ってしまったとある夫婦。

熱烈に愛されて結婚した筈なのに、幸せになるために選んだ夫なのに…。

狂い始めた2人の歯車は、果たして元通りになるのだろうか。

これは、東京の至る所に転がっている、

「いつまでもいつまでも、幸せに暮らしました。」の後のストーリーです。

夫・健介の愛情の減りに不安を持つ、専業主婦の真希。友人から「お金を使ってもらうのが、愛されている証拠でしょう?」と言われ、何も言い返せなくなってしまう。


優雅な専業主婦の戯言?


「大事なのは夫の収入に対しての、妻への還元率でしょ。」

幼馴染である恵梨香の痛烈な一言は、あれから数日が経った今でも、鉛のように真希の心に重くのし掛かっている。

それというのも、恵梨香の言い分にも幾らかの心当たりがあるからだ。

夫の健介が親から受け継いだ不動産会社の経営はかなり調子が良い。社員にもボーナスを弾んでいるし、夫からは景気の良い話ばかり聞く。

だが、それでも自分にお金を使ってくれないのは、やはり恵梨香の言うように健介が浮気でもしているのかも知れない。

だが暫くして、真希は自分がいかにくだらない考えに支配されているかに気がつき、慌てて外に出た。

ウォーキングがてら、六本木ヒルズの方まで足を伸ばす。本好きの真希は、国内外の書籍が豊富に揃うけやき坂のスターバックスに立ち寄り、甘いホワイトチョコレートモカをオーダーした。

慣れ親しんだ暖かい甘みが、穏やかに体全体に幸福感を運んでくれる。

いつもなら、少しくらい気の滅入ることがあってもこの時間でリセットできてしまうのに。

「自分は愛されていないのかもしれない」という漠然とした、だが女として絶対に認めることのできない不安に苛まれ始めた今、真希は今までの人生で感じたのことのない焦燥感を覚えている。

その証拠に、無意識に「愛され妻の100の習慣」というタイトルの本を手に取ってしまった。隣にある「夫に溺愛される妻になる」という本と、「賢い妻の手帖」も上に重ねてゆく。

自分でも思わず苦笑してしまうようなラインナップだが、立ち読みのつもりがうっかり取り憑かれたかのように本の内容に夢中になってしまったのだった。

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