今、東京の男女が密かに抱えている悩みがある。
恋人や夫婦間での、肉体関係の喪失だ。
この傾向は、未婚の男女においても例外ではない。
2017年冬、相思相愛だったはずの彼・健太からプロポーズされた美和子は、涙を流す。
ふたりの5年間に、何があったのか?
実は同棲1年が経つ頃から、ふたりは不完全燃焼の夜を境に“プラトニックな恋人”となっていた。美和子は思いをぶつけるが、レス問題は一向に解決しない。
30歳になった美和子は、学生時代の友人・茜に悩みを相談。御曹司・瀬尾を紹介され、健太と別れることを決意し家を出る。
そのまま瀬尾と夜を共にした美和子は、体を重ねるたび心まで塗り替えられていく自分の変化を、心地よく感じていた…はずだった。
31歳の夏
開け放たれた窓から、爽やかな風が頬を撫でるように通り過ぎた。
『葉山庵Tokyo』で、プールに張られた水が光を反射するのを眺めながら、私は穏やかな季節の訪れに思わず頬を緩める。
(※こちらの店舗は、現在閉店しております。)
「ああ、幸せ…!」
久しぶりに会う大学時......
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この記事へのコメント
他人のモノが好きでも美和子と結婚しようと思えるくらい瀬尾さんも好きになってくれたってことでしょ?
しかも御曹司でイケメン。普通に考えたら結婚してもらえるだけスゴイことだよ。
私らなんて略奪の前にイケメン御曹司に選んですら貰えないワケだし。笑
バツ付きの私の歪んだ考えですが万が一、離婚しても変な男と結婚してしまったよりも一流の人と結婚してたという事実があるほうが傷は浅い...続きを見ると思う。(子供いなければ)
いい歳して1度も結婚歴ない方が気持ち悪いし。
美和子も好きになれたのなら瀬尾さんを信じてもいいのにね〜。
他人の評価ほどあてにならないものはありませんよ。自分のシアワセは自分にしかわからなくていい!!
かたやレスだけど、美和子を大事にして慈しんでくれる男。かといって気持ちは汲んでくれない。
あー悩ましいところ。普通の人っていないのかなあ。