今、東京の男女が密かに抱えている悩みがある。
恋人や夫婦間での、肉体関係の喪失だ。
この傾向は、未婚の男女においても例外ではない。
化粧品会社でPRをしている美和子は、大手損保企業に勤める健太と恋に落ち、同棲を開始。
相思相愛、周りも羨むお似合いの二人だが、同棲1年が経つ頃、不完全燃焼の夜を境にして“プラトニックな恋人”となっていく。
−私と抱き合えなくて、どうして平気なの?
美和子は意を決して思いをぶつけるが、健太は問題に向き合おうとしない。
1年半ぶりの夜
「美和子に、報告があるの」
女子大時代からの友人・茜から改まったLINEが届いたのは、彼女の結婚式から1年が経つ頃だった。
気がつけば茜も私も30代に突入し、先に結婚した友人たちから続々と“ご報告”が届いていたから、彼女からの連絡もまた、懐妊の知らせであることはすぐにわか......
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この記事へのコメント
「どんなに自分で自分を慈しんでも、誰にも触れてもらえないのは虚しい」
この二文にレスになった女性側の切なさが詰まってますね。子供を考えると前に進むしかない、たとえ相手がどんなに大切な人でも。
健太と別れるのは辛いし不安だよね、だって女性は自分が心から愛してる人と抱き合いたい、求めて欲しいって思うから。健太以上に愛せる人と出会えたら幸い、出会えなければ割り切るしかな...続きを見るい、女性って男性以上に残酷な決断を迫られることがありますよね。
なんて言うかしっくりきましたね。
彼にとって彼女は家族みたいなもので、女ではないんですよね。今はいいですが、いつか彼が女として意識する誰かが現れたらもっとキツイです。
なので、早めに別れたほうがいいと思います。
情に流されて女性の大切な時間を無駄にして欲しくないです。