SPECIAL TALK Vol.8

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リクルートに入社 若い力を存分に発揮

金丸:リクルートには、どのくらいいらっしゃったのですか?

杉本:1992年から2000年までの8年間です。

金丸:大志を持って入社されたわけですが、どのようなことを学ばれましたか?

杉本:そうですね。振り返ってみると「アメリカみたいな会社だったな」と思います。会社から拘束されることはなく、しかし、みんな心のどこかに愛社精神がある。

私も試しに数えてみたら、一日に60回ぐらい「リクルート」と発していたことがありまして。他社ではそんなことはないよな、と思いましたね。会社に対する愛や求心力が強く、それが散らばっていながらも連帯を感じることができる。そういったカルチャーを作るのがうまかったと思います。

金丸:私はリクルートはイノベーターだと考えています。というのも、製造業が基本だった日本において、モノづくり以外のビジネスでイノベーションを起こしていましたからね。そのイノベーションには、シリコンバレーにも通じるものがあり、そのことを日本社会はもっと評価するべきでした。若い人が若いことに付加価値を感じられる環境は、ほかにはありませんでしたからね。

杉本:社員よりも、“A職”と社内で呼ばれているアルバイトの方々が多く、彼らが次の事業について熱く議論していましたね。

金丸:そういった若い力を活用することが、イノベーションなんです。日本社会がいま変わるべきは、若い力を信じて任せること。若い人たちは知識も経験もないからこそ、恐れずに新しいことに挑戦できます。何も知らないことは付加価値である、という認識が薄いですよね。

杉本:まさにその通りだと思います。温故知新は大事だと思いますが、因習は余計なもの。それがリクルートにはありませんでしたし、自由に発言させてもらえる雰囲気もあり、のびのびとやらせていただきました。

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