SPECIAL TALK Vol.8

~既存メディアの良質なコンテンツをスマホの利用者にも、もっと知ってもらいたい~

2020年のニューリーダーたちに告ぐ

いまや既存メディアやパソコンとの接触時間を上回り、我々のもっとも身近な存在となったスマートフォン。
その将来性からか、新たなビジネスが続々と生まれては消えていく。なかでも、キュレーションアプリは熾烈な競争が繰り広げられている。

本日のゲストは、そんなキュレーションアプリ「Antenna」を運営する株式会社グライダーアソシエイツの杉本社長。 映画に魅せられた後、ペンで戦おうとした青年は、経済に魅せられ、資本家への道を歩み出し、そして、日本に新たなメディアを生み出した。

対談者は、フューチャーアーキテクト代表取締役会長の金丸恭文氏。杉本社長の哲学とは? 若者への提言とは? 次世代のリーダーを担う、東京GENTSたちヘ。時代を生き抜くヒントがココに。

杉本哲哉氏 株式会社グライダーアソシエイツ 代表取締役社長

1967 年生まれ。神奈川県横浜市出身。早稲田大学社会科学部卒業。リクルート入社後、営業部、財務、新規事業開発室などを経て独立。インターネットを活用した市場調査を行う「株式会社マクロミル」設立。わずか5 年で、一部上場を果たす。その後、2012 年には株式会社グライダーアソシエイツを設立。キュレーションアプリ「Antenna(アンテナ)」が好評。

金丸:ようこそお越しいただきました。本日は杉本社長の軌跡を伺いつつ、東京カレンダー読者への提言を行っていただきたいと考えております。

杉本:こちらこそ、お招きいただきありがとうございます。どんなことを聞かれるのか、少々ドキドキしております(笑)。

金丸:わかりやすく時間軸で伺っていきましょう。小学生の頃はどんなお子さんだったのでしょうか?

杉本:私が生まれたのは1967年。ちょうどニュータウン全盛の頃でした。父が自動車メーカーに勤めていた関係で、横浜市の旭区で育ちました。当時は相模鉄道がその一帯を開発していまして、同じ世代の家族がまわりにたくさんいました。

私の記憶では、本当に会社員ばかりという印象でしたね。みな分け隔てなく“中流家庭”なのですが、しっかりと日本の経済発展に乗っかっていて、そのままバブルの恩恵を受けていました。なにせ私が通っていた小学校は、全校生徒が1800人もいましたからね。

金丸:ものすごいマンモス校ですね。当時の日本の勢いを表しているようです。

杉本:いま思うと、横浜だけじゃなく、日本全国がそんな時代でしたよね。

金丸:中学は神奈川の名門校、聖光学院ですよね。やはり受験勉強はかなりされたのでしょうか?

杉本:そうですね。母に言われて、小学5年生の終わりから塾に通い始めました。子どもの頃は私も素直だったものですから、言われるがまま勉強して、受験しました。いまでこそ、クラスの大半が中学受験をする時代ですが、当時は1クラス50人いるうち、私立を受けるのは5〜6人しかいませんでした。

金丸:どちらかというと、自分の意思というよりは、親に導かれるように受験をして見事に合格されたのですね。

杉本:中高一貫の男子校だったので、ずっと男だらけの学生時代でしたね(笑)。聖光学院は私が23期生という比較的新しい学校でしたし、住んでいる街自体も新興住宅地でそこまで歴史がなく、口うるさい近所のおじさんもいませんでした。古いしがらみのない環境で育ったことが、いまの自分につながっているように感じます。

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