2021.08.13
この結婚、間違ってた? Vol.15「やめるときも、すこやかなるときも、あなたを愛する」と誓ったはずなのに…。
“やめるとき“は、愛せないのが現実。
思い描いていた結婚生活とは程遠く、二人の間に徐々に生じ始める不協和音。
「こんなはずじゃなかった」と不満が募ったとき、そもそも「この結婚、間違ってた?」とふりかえる。
あなただったら、この結婚生活やめる?それとも…?
「この結婚、間違ってた?」一挙に全話おさらい!
第1話:「サラリーマンも、年上経営者も嫌…」結婚相手を選り好みした29歳女の誤算
ちやほやされる時期は何年も続かない。
自分以上に若くて面白い子が現れると、会に呼ばれる回数が如実に減る。
それに、そもそも彼らは既婚率が高い。稀にいる独身の男性は、バツイチか、結婚にメリットが見出せないという合理主義者ばかり。
だから私は腹をくくり、現実を見て、真面目に婚活をすることにした。友達に誘われた“同年代男子との食事会”に顔を出したのだ。
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第2話:深夜2時のベッドルームで、夫の秘密を暴く28歳妻。彼女を不幸に陥れた“指紋認証”の罠
わかっている。
夫婦間でも、勝手にスマホを見るのは、不正アクセス行為に該当することを。
でも、付き合っているときは、俊介は心配ならいつでもスマホを見てもいいと言っていた。それならば、問題はないはず。
だって、私にはどうしても確認したいことがあるのだ。
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第3話:条件を下げ、35歳で結婚した下落合に住む女。彼女に待ち受けていた、予想外の新婚生活
今住んでいる下落合は東京で、新宿区だ。なのに、そういう高級スーパーがほとんどない。
― なんとなく、気分が上がらないんだよね…。
自分でもバカらしいと思うのだが、おいしいピノ・ノワールとエポワスチーズさえあれば、私は幸せなのだ。
買おうと思えば買えるのだが、節約を意識しながら購入している自分がいて、それに嫌気がさしている。
ワインとチーズくらい値段を見ずに買いたい、というのが私のささやかな願望だ。
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第4話:「まさか夫が…!?」妊活が原因で、夫婦に生じた亀裂。焦った35歳妻が下した決断
日曜日の8時。もう少し寝ていたかったのに、スマホの振動で目が覚める。眠い目をこすりながら、スマホを充電器から半ば乱暴に引っこ抜き、メッセージを確認した。
『お義母さん:美月ちゃん身体細いし、虚弱体質かな?と思って。すごくいい漢方見つけたので送ります。ぜひ飲んでね!』
― 漢方……。
「美月、どうした?神妙な顔して」
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第5話:「普通の幸せが欲しい…」高級レジデンスで優雅に暮らす、29歳セレブ妻が抱える心の闇
「こんにちは!16時から予約したコーキです」
スマホをスタジオ内のBluetoothに繋げ、音楽をセレクトしていたところに声を掛けられた。
― えっ!?男の子?
Instagramのアイコンが猫だったし、KOKIという名前から勝手に女性だと思い込んでしまったのだが、優木光希は紛れもなく男性だった。
せっかく来てくれたのに、追い返すわけにもいかない。本来は女性専用だと伝えた上で、今回だけ特別にレッスンをすることにした。
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第6話:「今さら妻とは…」交際期間が長い夫婦。子どもを作るため、夫がとった衝撃的な行動
私は、結婚を機に新卒から勤めていた出版社を退職し、都内のカフェでバリスタになるための修行を経て、資格も取得をした。
育休中の今、こうして他店のコーヒーを勉強がてら飲みに来ている。
稼ぎを気にせず、好きなことを仕事にできるのは、夫がいるからだ。でも、私たち夫婦は、解決困難な“ある問題”を抱えている。
玲子に打ち明けたのは、私たち夫婦の夜の営みのことなのだ。
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第7話:「一夜限りの関係のほうがマシ…」夫が会社の後輩と犯した、下心よりヤバイ過ちとは
「優ちゃん、このあと寄りたいお店があるんだけど、いい?」
達也が甘えた口調で尋ねてくる。
― やっぱり、そうきたか…。
達也がどこに行きたいのかは、だいたい想像がついている。結婚してまだ2年目。
おおらかで優しい夫とは、大きなケンカをしたこともなく仲が良い。だから私は、夫になんの不満もなかった。ただ一つ、彼の優しさが度を超えることを除いては…。
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第8話:結婚した途端に、独身女を見下すようになった29歳看護師。新婚1年目、彼女に下った天罰
「史香(ふみか)、彼氏もいない私にそれ言う~?今は、食事会もないし新たに出会うだけでも大変なんだよぉ!最近は、婚活鬱だよ…」
伊織は頬杖をつきながら、ポテトに手を伸ばした。
彼女は、身体は細いのに胸が大きく、顔も整っていて可愛い。ただ、服のセンスがイマイチなのと、一昔前の濃いメイクをしているので、どこか残念な印象だ。
案の定、先に結婚できたのは私で、彼女は彼氏ができる気配もない。心の中で哀れんでいると、伊織は不意にスマホで私を撮り始めた。
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第9話:「別々に寝ない…?」妊娠を機にベッドを分けた夫婦。さらに深まる離婚の危機
結婚と同時に仕事を辞めた私は、専業主婦でいられる大義名分が欲しくて、はやく子どもが欲しかった。
元同僚や友人は、"夫に稼ぎがあるから専業主婦でいられる” と解釈していたようだが、子なし主婦はやはり肩身が狭い。
だから、妊娠がわかったときは、素直に嬉しかったのもあるが、安堵した。
― 私、お母さんになるんだ…。
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第10話:CAを辞め、手取り45万で社長秘書になった途端…。女に起きたヤバい心境の変化
僕は会計士で、基本的に自宅で仕事をしている。
以前は新宿にオフィスを構えていたのだが、クライアントと会う機会も減ったため、契約更新をしなかったのだ。
妻の美咲は、半年前まで日系の大手航空会社で国際線のCAをしていた。しかし、業績の悪化から仕事が激減。会社から出向の提案をされたのだが、美咲はそれを断り退職した。
今は、健康食品会社の社長秘書をしている。その社長とは、昔からの知人だという。
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第11話:「上司の誘いを断れなくて…」六本木の高層マンションの一室で、人妻が頼まれた衝撃的なコト
美咲は華があって美人だが、たしかに家庭的なイメージはない。
それに、彼女は「美味しい」も「嬉しい」も言葉にして伝えてくれるが、どこか心がこもっていないことにも気づいていた。
彼女はもしかしたら、もっとお金を持っている男といたほうが幸せなのかもしれない。
― 僕じゃなかったのかな。
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第12話:女であることを忘れた妻では、物足りない!32歳男が心を奪われた美人派遣OLの正体
「若松、メシ行こうぜ!」
同期の秋山に声をかけられた。そのタイミングで「おつかれさまでした」と言って、桃子は去っていった。
黒のノースリーブのニットから伸びた彼女の腕はスラリと細く、マスタード色のスカートが大人っぽく上品だ。彼女から漂っていた夏らしいスッキリとした柑橘系の香りが、かすかに鼻に残っている。
― 妻が最後に香水をつけたのはいつだろう。スカートをはいている姿なんて久しくみてないな。
桃子の後ろ姿をなんとなく目で追いながら、そんなことを思った。
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第13話:「最近キスさえしてない…」夫婦の危機を感じる30歳女が、ベッドで夫の背中を見ながら悩む夜
私は息子二人を連れ、パーキングに停めた車へ向かい、ふぅっとため息をついた。
今から帰って夕飯を作ったら、遅くなってしまう。夫に嫌な顔をされるのを承知で、私はスーパーに寄り総菜を買うことにした。
外は小雨が降っていて、それに合わせてきたかのようにApple Musicは、切ない失恋ソングを流した。雨の日にこの曲を聴くと、私は嫌でも思い出してしまう。
ヒロと別れたあの日のことを――。
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第14話:公務員の夫と離婚し、年収5,000万の経営者と再婚したものの…。34歳女が鬱々とするワケ
孝夫との出会いは、2年半前。場所は恵比寿のカジュアルなワインバーだった。そこにいるのはほとんどが常連客で、ふらっと仕事帰りに寄った私は、完全にアウェイ。
― 店、間違えたかな…。
そう思いながら、寂しげにワインを飲んでいる私に話しかけてくれたのが、孝夫だった。
「ここは、ラムチョップとカレー風味のポテサラが美味しいですよ」
「え?あ、ありがとうございます。実はお腹空いてて…」
第14話の続きはこちら
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