私、やっぱり結婚がしたい Vol.13

婚活疲れがもう限界!迷走する32歳女は、幸せを掴める?「私、やっぱり結婚がしたい」全話総集編

コロナ禍で、先行き不安な社会情勢。それは私たちの結婚観にも確かに影響を与えた。

孤独や不安感から「結婚したい!」という気持ちが増す女たちと、「もっと安定してからじゃないと...」と慎重になりがちな男たち。

明らかにこれまでとは様子が変わった、婚活市場。

商社勤務の美波日奈子・32歳は、そこそこ綺麗でそれなりにモテてきた、普通よりちょっとイイ女。ところがコロナ禍での彼氏との別れをきっかけに、婚活を始めることに…。

令和の東京におけるリアルな婚活事情を、ご覧あれ。

「私、やっぱり結婚がしたい」一挙に全話おさらい!

第1話:しぶっていた女が2回目のデートを思わず快諾した、男の誘い文句

ー出会いがないから、こうやってマッチングアプリで相手を探してるんですけど。

心の声が咄嗟に出てしまわぬよう、必死に笑顔を作る。

「あはは。どうしてでしょうね〜?」

神楽坂の焼き鳥屋『YAKITORI 葵』で繰り広げられる、男女のやり取り。

彼氏がいた頃は、こういう"初めまして"の二人を見ると、「アプリの初アポかな。まぁがんばれ〜」なんて意地悪く、高みの見物をしていた。まさか、自分がそっち側になる日が来るとは。人生、何があるかわからない。

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第2話:デートの帰り道、男がしてきた行為にゾワッ…。高級鮨店のお誘いに釣られた女に、訪れた悲劇

私は、マッチングアプリで出会った佐藤と二度目のデートをしている。

正直なところ、佐藤のことが気になっているというわけではない。もちろん悪い人ではないし、優しいし、稼ぎもそこそこありそうだ。

ただ、男女が親密になっていく過程の色々なことを想像すると、この人とはちょっと無理かも...と考えてしまうのだ。だから本来なら、二度目のデートは迷いなく断るのが正解だろう。

しかし、1年先まで予約がいっぱいで、その予約自体も取りにくい高級鮨屋となれば、話は別。ミーハーな自分に呆れるが、この誘いを断れる女子が、東京にどのくらいいるだろう。

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第3話:平日夜20時45分に、男から初デートの誘い。呼び出された場所を見て、女が凍り付いた理由

「うん、やっぱりここのお肉は、タレが最高〜!」

私は、渋谷『ゆうじ』で上カルビを味わいながら、感嘆の声を漏らした。

一緒にいるのは、女友達の美緒。パーカーにデニムを合わせ、いつもよりラフな格好で女同士の焼肉を楽しんでいる。

美緒との出会いは、共通の知人の誕生日パーティーだ。

経営者たちに気に入られようと必死に媚び諂う女性ばかりの中で、私たちだけが純粋にその場を楽しんでいた。

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第4話:「私みたいな女が相手にされるなんて」普通の32歳OLが、超イケメンに一夜で見初められたワケ

ちょっと前までは、私が男性を選ぶ方だった。どんな仕事をしていて、何を考えて生きているか。野心はあるのか、女性には優しいか。

家庭環境や育ちに関してはあれこれ言うつもりはないが、やっぱり自分と似たような生活環境で暮らしてきた人とは、話が合う。

そして、この人に抱かれたいと思うか否か。相手から得た情報をもとに、この人はアリ、ナシ…とジャッジしてきた。それが許される立場に、私はもういないのだろうか...

気分が浮かないままPCの電源を落とし、帰る支度をしていると、スマホが新着メッセージを受信した。

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第5話:「この人たち、誰…?」男にたっぷり癒してもらった直後に、女を待ち受けていた予想外の展開

私が心をときめかせている相手は、中国人実業家のシア。出会いは、美緒が開催してくれた食事会だった。

“日奈子ちゃんみたいな子がタイプ”。そう言ってくれたシアを疑うわけではないけれど、彼がなぜ私を?と不思議でならない。

だって、シアは東京にいる男性の中でも、上位数%にいるような人物だから。

一方、私はどうだろう?普通以上の見た目以外に、特に武器はない。

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第6話:男をデートに誘ったら「2時間ならいいよ」と言われ…。それでも彼を手に入れたい女がした大胆な行動

「二人きりじゃなかったんだよね。シアさんの友達もいて、私のほうがオマケな感じだった」

ありのままの事実を美緒に伝える。

「え〜、それはショック。でもさ、忙しい人って会いたい人を集合させがちだよね。本人は悪気ないと思うんだけどね」
「うん、そんな感じがした。あーぁ。久しぶりに、この人だ!って、ときめいたのになぁ」

私は雰囲気を悪くしないように、努めて明るく嘆いた。

「日奈子がシアさんに気に入られていることは、間違いないと思うよ。でも...」

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第7話:「新宿駅東口で会いましょう」と誘われて…。女がデート中に引いた、年収600万の男がした言動

ーなんか、寂しい...

簡単な食事を一人でとると、秒速で終了だ。急に襲ってきた孤独感に耐えられず、とっさにテレビをつけるものの、芸能人の不倫を面白半分に取り上げるのが不快で、再び無音の世界に戻す。

今の私には仕事しかないのかと肩を落としたが、その仕事ですら、代わりが利く事務作業がほとんどなのだと気づく。私は独身のまま、定年まで今の会社で働くのだろうか。そんな未来は想像したくない。

ー本気で婚活をしなければ...!

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第8話:ホテルのBARで隣の席の男と意気投合して…。翌朝、女が激しく動揺した出来事

「ここで、よろしいですか?」
「あ、はい。ありがとうございます」

運転手さんが連れてきてくれたのは、西新宿に今年オープンしたばかりの、スタイリッシュなホテルだ。BARがある階へエレベーターで上昇し、女性のスタッフにコートを預け、カウンター席へ腰を下ろす。

「美味しい赤ワインをグラスでください。あと、チーズもいただけますか?」

メニューを見ることなく、バーテンダーにオーダーすると、二つ横の席で男性がクスクス笑っていた。

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第9話:婚活沼にハマった32歳OLが、突然掴んだチャンス。エリート男と仲を深めた意外なキッカケ

20時を過ぎたところで、両手を上げて伸びをする。今日は、営業メンバーの帰りがかなり遅れている。

しかしまだ帰宅はできない。彼らが帰ってきてから、営業事務メンバーのリーダーの私がミーティングをして、見積書を作成しなければならないのだ。

こんな時、彼氏がいたら気持ちを立て直せるのだろうか。殺伐とした世界で、傷ついた心を抱え一人で戦う旅をいつまで続けるのだろう、と項垂れたその時。

「大丈夫ですか?」

私の隣の席に腰を下ろし、顔を覗きこんできた男性がいた。

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第10話:「あなたを連れて帰りたい」。2人で飲んだ帰りに男からそう言われ、女が取ったまさかの行動

ミナトと私は、仕事終わりに軽く食事をしていた。だけど気づけば、二軒目で中華を食べている。何かスープが飲みたいと意見が一致した私たちは、ほろ酔いで目黒の中華料理屋に来たのだ。

「お腹いっぱいなのに、ここの酸辣湯麺は食べられちゃうんだよな」

ミナトは、ウーロン茶を飲み干した後で言った。テーブルには、焼き餃子と青菜の炒飯もある。大食いには見えないミナトの胃袋にこれらが全て収まるのだから、不思議だ。29歳という若さのせいだろうか。

「ねぇ、ビールばっかり5〜6杯飲むのって普通?男子ならよくあること?」

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第11話:食事の最中、化粧室に姿を消した同僚の女。その隙に彼女が仕掛けていたコトとは…

シアの友達もマスクをしているため、目から下は正直どんな顔をしているのかわからない。でもそれでいいのだ。今日は婚活目的でここに来たわけではない。

それに、自分が経営者などの男性とは釣り合わない女だということも、婚活を繰り返すうちに気づき始めている。

気分転換...いや、自分の気持ちを確かめたかったのかもしれない。

ここ数日、ミナトのことばかり考えているけれど、その気持ちは他の男性に目移りしてしまう程度なのか、それとも誰かが入り込む余地もないくらいの存在になっているのかを。

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第12話:「付き合う前に関係を持ってしまった…」絶望していた32歳女が掴んだ、起死回生のチャンス

『今日、会社来てます?』

ーミナトだ!!

好きな人の名前が、いきなりスマホの画面に表示され、鼓動が速くなる。心をかき乱して欲しくないと願ったばかりなのに、こんなにドキドキしてしまうなんて、恋は本当に厄介だ。

私がその場で背伸びし、"ここにいるよ"と、ひょこっと顔を上げると、続けて連絡がきた。

『コンビニ飯飽きた...外食べに行こ』

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