私、やっぱり結婚がしたい Vol.10

「あなたを連れて帰りたい」。2人で飲んだ帰りに男からそう言われ、女が取ったまさかの行動

コロナ禍で、先行き不安な社会情勢。それは私たちの結婚観にも確かに影響を与えた。

孤独や不安感から「結婚したい!」という気持ちが増す女たちと、「もっと安定してからじゃないと...」と慎重になりがちな男たち。

明らかにこれまでとは様子が変わった、婚活市場。令和の東京におけるリアルな婚活事情を、ご覧あれ。

◆これまでのあらすじ

バーで声をかけてきたミナトが、偶然日奈子と同じ会社に入社してきた。ミナトにどんどん惹かれていく日奈子だが…

▶前回:婚活沼にハマった32歳OLが、突然掴んだチャンス。エリート男と仲を深めた意外なキッカケ


ミナトと私は、仕事終わりに軽く食事をしていた。だけど気づけば、二軒目で中華を食べている。

何かスープが飲みたいと意見が一致した私たちは、ほろ酔いで目黒の中華料理屋に来たのだ。

「お腹いっぱいなのに、ここの酸辣湯麺は食べられちゃうんだよな」

ミナトは、ウーロン茶を飲み干した後で言った。

テーブルには、焼き餃子と青菜の炒飯もある。大食いには見えないミナトの胃袋にこれらが全て収まるのだから、不思議だ。29歳という若さのせいだろうか。

「ねぇ、ビールばっかり5〜6杯飲むのって普通?男子ならよくあること?」

会話が途切れたタイミングで、私はなんとなく話を振る。

「ん?まぁ、そういうビール党も珍しくないですかね。僕は飽きちゃうし無理だけど...前の彼氏がそうだったんですか?」

「ううん、そういうわけじゃなくて...」

ミナトは、私が何か言うのを待っている。一軒目で彼は元カノの話をしてくれた。距離を縮めるためには、私もなにか話すべきだろう。

「私もう32だし、最近ちょっと婚活してたの。それで何人か会った中の一人がビールばかり飲む人で...それだけだよ」

婚活していることや、何人かと会っていることを正直に言った。

「そっか。ちなみに、いつまでに結婚したいとかあるんですか?」

「したいよ。できれば、今すぐにでも」

「今すぐかぁ」

途端にミナトの顔が曇ったが、私はかまわず続けた。

【私、やっぱり結婚がしたい】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo