それでも、私は東京で消耗する Vol.10

上を目指すことに理由なんてないから、今日も歩き続ける。「それでも、私は東京で消耗する」全話総集編

―まだ東京で消耗してるの?

2014年、あるブログからこんな問いが投げかけられた。

そして6年経った今、同じように聞かれたら人々はどう反応するだろうか?

オンラインが当たり前になった生活を考えれば、狭い部屋に家賃を払い続ける理由はない。

しかしここに、それでも東京にこだわる一人の女がいる。名前は莉々。

「どんな時代になろうと、私は東京を離れないと思う」

莉々は今、東京という街に何を見、何を感じとっているのだろう。

「それでも、私は東京で消耗する」一挙に全話おさらい!

第1話:年収1,000万の慶應卒女が、都心暮らしに拘る理由

クライアントとの打ち合わせはオンラインがほとんどで、拠点が東京である必要はない。

けれど麻布十番の家の窓に映った、煌々と輝く東京タワーの光は、ここまでの葛藤にみちた長い道のりを、東京で生きる意味を思い起こさせる。

―…そうだよね、結局私はここから離れられないんだよね。

今年32歳の莉々は、東京に住み始め丸9年。莉々が東京にこだわる理由を紐解くには、話が高校時代にまでさかのぼる。

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第2話:「男の憂さ晴らしじゃない?」昭和のオジさんを操る、“高学歴美女”の正体とは

あれは、莉々が新入社員だったときのこと。一言で言ってしまえば、運が悪かった。

「きみ、新入社員?」
「…あ、はい」
「こんな提案で、クライアントが金出すと思う?あのね、俺らの時代はさ…」

どんな時代になろうと、昭和の匂いがしみついた、泥臭いことを美徳と考えるおじさんというものは絶滅しない。業界トップの広告代理店に入社し、莉々が初めてプレゼンした相手がそんな人種だった。

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第3話:「彼氏ではナイ男性に、つい…」誘惑に負けた26歳女が、過去に犯した致命的ミス

「莉々ちゃん。俺さ、めっちゃ莉々ちゃんのこと好きだよ」
「…うん」
「だけどね。そろそろ、他の子と結婚しなきゃいけないみたいなんだよね」
「……どういうこと?」

私はドキドキしながら、次の言葉を待つ。彼がこのあと語った“私とは結婚できない”理由が、今でも忘れられないのだ。

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第4話:代理店女子26歳が、イケメン俳優との飲み会に忍び込んだら…?その衝撃的な光景とは

もしかしたら死ぬ間際に、あのときのことを思い出すかもしれない。本気でそんな風に思うことが起こるなんて、想像もしていなかった。

花織に指定された店に到着し、案内された個室の扉を開けると、モデルのような美女が数人に、中年男性数人、…そして今をときめく人気俳優・Y。

「…ぇ?」
「莉々~!めっちゃ久々!!会いたかったよーーー!!」

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第5話:「好きなオトコを、33歳の女に盗られた…」美人じゃないのにモテる女に惨敗した理由とは

花火大会に、男女で2人―。

それがどういう関係を意味しているか、説明されなくとも一目でわかってしまう。友人たちとの楽しい会話を白けさせないよう、必死に声色と笑顔はキープしながらも、その内側ではまったく逆の感情が流れてくる。

止まらない悲しみと苛立ちをなんとか抑えながら家路についた、あの夏の夜。私は心の中で、何度もこうつぶやいた。

―なんでよりによって、私より6つも年上の女なの…?

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第6話:「結婚したら、ヨレたボーダーシャツが普通」高校イチだった美女が、田舎オンナになっても幸せなのは…

10年という時の流れは、人を大きく変える。

私は男にフラれて仕事に逃げ、その仕事にも疲れて田舎に逃げてきた。ひたすら仕事に打ち込み体はボロボロ。結婚はおろか彼氏もいない。

―芽衣は…結婚したんだっけ?

高校時代は学校イチの美女として、いつもキラキラしていた芽衣。芽衣は一体、この茨城でどんな人生を送っていたのだろうか?

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第7話:年収が100万円、男より高いだけで…?“俺と結婚する必要ない”と認定された32歳女の屈辱

身長179cm、一橋大学卒、外資系コンサルティングファーム勤務。来年から海外就職が決まった、今年32歳の圧倒的優良物件。

きっと、喉から手がでるほど彼との結婚が欲しい女性は多いだろう。私だって、結婚願望はあるし、そりゃ条件が良いに越したことはない。

むしろ、自分のスペックや仕事への熱量がかなり高い分、相手にも同程度以上を求めたくなる。そんな男性そう多くはないし、出会えたとして結婚までコマをすすめられるかはまた別の話。

…けれど、彼からのプロポーズを断ったことに後悔はなかった。

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第8話:「マッチングアプリで100人、会いました」婚活中の30歳女が、デートで男に言ったらドン引きされた

婚活アプリをはじめ、1か月。来る日も来る日も、無限に湧き出てくるハイスペックな男たちにイイねを送り、マッチした男にメッセージを送り、やりとりをする。

東京にいるハイスペックな男だって、限りはある。そう信じ、アプリ上にいる自分が求める条件に合致する全ての男をチェックする気概で、スマホにかぶりついていた。

つい最近30歳を迎え、30代に突入したという事実にも焦っていたが、それが一番の要因ではない。

…ありがちな話だけれど、“独身の肩身の狭さ”は、まだまだ根強いと思ったから。

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第9話:終わりの見えない婚活の果てに、久々に再会した男に衝動的に想いを告げた女・31歳の行く末とは

『どうも、初めまして!莉々さんのコラム面白くて毎回楽しみに読んでます!!良かったら直接話してみたいです』

実名で恋愛コラムの執筆を初めて1年。

知名度が上がるごとに、応援メッセージを受け取ることは増えてきた。しかし、こんな著名人からメッセージを受け取るなんて、考えもしなかった。

しかも、よりによってあの人物から…。

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