聖女の仮面 Vol.11

同級生の女からの無茶な依頼に、言いなりに…。知らぬ間に復讐の片棒を担がされていた女

女は、仮面を被った生き物だ。

優しい微笑みの裏に、怒りや悲しみ、ときに秘密を隠し、本当の自分を偽りながら暮らしていく。

たとえば聖女のような女にだって、裏があるかもしれない。

それを美しい仮面で覆い隠しながら、生きているのだ。


◆これまでのあらすじ

恵子が高校生の頃、聖陽女学院で、ある一人の女生徒が、理由もわからず突然転校していった。

あれから10年。27歳となった恵子たちの前に、美しく姿を変えて現れた絹香

絹香はついに、自分を学校から追い出した真犯人にたどり着いた。その仮面を剥ぐために、恵子を家に招き、とうとう真実を打ち明けようとする…。


「今日はありがとう。」

出迎えた私に、恵子は少々気まずそうに微笑んだ。

「絹香…。あの、これ。お好みかどうかわからないけれど。」

そう言って恵子は、老舗百貨店の紙袋を差し出した。お礼の言葉と共に受け取ったそれは、見た目より重くずっしりとしている。

「そういえば......


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