夫の反乱 Vol.9

妻を誘っても「疲れてる」と拒絶され続け…。ガマンの限界に達し、夫がとった行動とは

—女は、愛されて結婚するほうが幸せ。

その言葉を信じて、愛することよりも愛されることに価値を見出し、結婚を決める女性は数多くいるだろう。

めぐみも、夫からの熱烈なアプローチを受けて結婚を決めた女のひとりだ。

だけど、男女の愛に「絶対」なんて存在しないのだ。

好き放題やってきた美人妻・めぐみ(30)は、夫の様子がおかしいことに気づく。夫を大切にすることを完全に忘れてしまった妻の行く末は…?

◆これまでのあらすじ

海外出張から戻った弘樹と話し合おうとするめぐみ。弘樹から拒絶されてしまうが、一体その訳とは…?


それは、今年2月のこと。

その日、弘樹は朝から体調が良くなかった。寒気はひどいし、頭がガンガン痛む。無理して出社したものの全く仕事にならず、会社を早退して病院に行ったところ、インフルエンザと診断された。

フラフラの身体で家に戻ると、めぐみはリビングのソファでのんびりと読書をしていた。

「どうしたの?こんな時間に」

普段、休みもほとんど取らず皆勤賞に近い夫が、平日昼間に突然帰宅したことに驚いたのだろう。戸惑いの表情を見せながら尋ねてきた。

「インフルエンザだって…」

弘樹は、顔を歪めながら答える。

普段、献身的な妻なんてものとはほど遠いが、体調不良の時くらい優しく接してくれるだろう。そう期待した次の瞬間。

めぐみの口から飛び出したのは、想像を絶する言葉だった。

「ええ、やだー。私、来週友達と沖縄に行くの。うつされたら困る!」

そして、間髪入れずにこう告げたのだ。

「決めた。うつされたら困るから、私、リビングで寝る」

さらには、「換気しなくちゃ」と部屋中の窓を開け始めた。

「大丈夫?」の一言も心配する様子もなく、まるで自分をバイ菌のように扱うめぐみに、弘樹は深い失望を感じたのだった。

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