東京独身白書2024 Vol.29

25歳のサラリーマン時代に都内のマンションを購入。年収4,000万の経営者へと上り詰めた彼の転機

「東京カレンダーみたいな世界なんてあるわけない」。

時に人はそうつぶやく。しかし、東カレ的ライフスタイルを実践する男性は確かに存在するのだ。

リアルな恋愛観やプライベートの過ごし方など、意外と不鮮明だった独身男性の生態がわかる本連載。

今回登場するのは、不動産会社を経営するT.Hさん。1年前に独立し、早くも業績は上々。仕事に邁進する彼の日常を追いかけた。


取材・文/山口昭子


▶前回:「40歳まで結婚しなくていい」港区在住、引く手あまたな美容外科医(34歳)の効率重視の人生観


1989年3月22日生まれ、千葉県出身。

大学卒業後、大手不動産会社に就職。在籍中の12年間はノルマを達成し続け、課長まで出世。昨年5月に独立し、現在は港区を中心とした都心部のプレミアムマンションを扱う不動産会社「株式会社Central Estate」を経営。

趣味は海外旅行、自宅筋トレ、読書。

●INDEX
1.就活で苦労した分、入社したら猛烈に働こうと思っていました

2.周りから「独身貴族だったのにどうした!?」と驚かれます

3.引っ越すたびに買う、今まで購入したマンションは5戸

やり手経営者が次に狙うのは「結婚」


大手不動産会社出身の元トップセラー。「港区で知らない高級マンションはありません」と話す会社経営者のT.Hさん。

20代半ばからマンションを購入して、将来の資産形成を考えていたという強者。趣味は海外旅行。「今、欲しいものはポルシェのツーシーター。二人乗りは独身の特権だと思うので、乗れるうちに乗りたいな」という彼。

その理由を聞くと、最近、結婚観に変化があったそうで…。35歳のリアルな胸の内をのぞいてみた。

就活で苦労した分、入社したら猛烈に働こうと思っていました


―― 仕事は何をしていますか?


経営者です。昨年、34歳のときに不動産会社を設立しました。

年間収入の内、自由に使える金額は約4,000万円。前職の3倍以上は稼げるようになりましたね。

―― 以前は何の仕事を?


新卒で12年間、大手不動産会社に勤務していました。新卒1年目のときは新人賞を受賞、1,000人以上いる全営業マンの中で売り上げ成績1位も経験しました。

入社10年目の32歳のときには、最年少で富裕層部門のマネージャーを務め、退職前の最後の2年間は管理職を経験。出世は早いほうだったと思います。

―― 不動産会社を選んだのはなぜ?


コンサルや証券会社も視野に入れていたのですが、不動産は1から10まで全部自分一人で業務が完結できる。新卒時から独立を考えていたので、そこが魅力だなと感じました。

また、父が不動産の大家業、母が建築士とインテリアコーディネーターをしていることもあって、小さい頃から建物に愛着があったのも大きいですね。


―― 就活時は思いどおりに内定をもらえたということ?


リーマンショックの後だったので就活はかなり苦労しました。そんな中で、大学3年の3月に内定をくれたのが前職の会社なんです。

就活がきつかった分、採用してもらったからには猛烈に働こうと、背水の陣みたいな思いがありましたね。

―― 学生時代から色々トップになることが多かった?


全くです。千葉県の浦安に生まれて、家は母が素敵にしてくれていましたけど、豪邸に住んだこともなければ、勉強よりも部活ばかり。

中学生のときはバスケ部、高校・大学時代は軽音部でギターをやっていました。

―― そこから優秀な社員になったのは何かきっかけが?


新卒のときと、25歳のときの出来事ですかね。そのときの努力と決断があったから今の自分があると思います。

まず新卒のときは、ドラマみたいな出会いがあって…。


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