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京都ちゃん Vol.9

東京の夜は、罪悪感を消す。好意を寄せる男と再会した京おんなの、意外な決心

生粋の京おんな・鶴田凛子(26歳)は、西陣で呉服店を営む京野家の跡取り息子・京野拓真と婚約中だ。

義母の過干渉に苦しむ凛子に、昔ささやかな恋心を抱いていた竜太から食事の誘いが。

拓真に嘘をつき密会した凛子は、竜太の言葉に心が揺れてしまう。

義母の横暴はますますエスカレート。だが婚約者・拓真は事なかれ主義で我慢の限界に。

婚約破棄を考え始めた凛子はついに感情をぶつけるが、拓真は意外にも男らしく受け止める。

拓真の優しさに触れた凛子はもう一度踏みとどまってみようと心に誓うものの、桜子に誘われ東京に繰り出す。


誰も、私を知らない


瑞々しさが残る新緑に眩い光が反射し、凛子は思わず目を細めた。

視線の先で青山の街を歩く桜子は、もうすっかり慣れた足取り。その背中は、以前とは別人のように頼もしく見えた。

桜子に誘われ、凛子は今、東京に来ている。

つい先ほど彼女の東京での自宅・北青山のマンションに荷物......


この記事へのコメント

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No Name
竜太がめちゃくちゃ強引に押したら婚約破棄しそう
逆に桜子と竜太が付き合っちゃったとかいう結果だったら凛子は一生京都だろうな
2018/04/29 05:4290
No Name
凛子に言いたい。京都にいたってみんながあなたに関心あるわけじゃないから。コミュニティ狭すぎ。
2018/04/29 06:0178Comment Icon9
No Name
テザイナーと営業のお給料は一体どこから。。。材料費だっていつまでも売り掛けで待ってもらえるもんでも無いだろうに。
2018/04/29 05:4850Comment Icon2
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京都ちゃん


あなたはご存知だろうか。

日本文化の真髄が今なお息づく、古都・京都のリアルを。

京都に3代以上継続して住まう家の娘だけが名乗ることを許される、“京おんな”の呼称。

老舗和菓子屋に生まれ育った鶴田凛子(26歳)は、西陣で300年以上に渡って呉服店を営む京野家に見初められ、跡取り息子である京野拓真と婚約中だ。

側から見れば幸せの絶頂、のはずだが…この結婚は悪夢の始まりだった!?

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