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京都ちゃん Vol.6

婚約破棄をした女には「はみ出し者」のレッテル。悪目立ちは御法度の、京おんなソサエティ

葵祭の斎王代も務めた生粋の京おんな・鶴田凛子(26歳)は、西陣で呉服店を300年以上営む京野家の跡取り息子・京野拓真と婚約中。

しかし義母の過干渉が凛子を苦しめる。

そんな中、憧れの先輩・南條桜子から聞かされた婚約破棄の事実とその本音

さらに京大卒・東京のIT企業で働く竜太から食事に誘われ、密会した凛子は竜太の言葉に心が揺れる。

義母の横暴はエスカレートする一方だが、婚約者・拓真は事なかれ主義。

我慢の限界に達した凛子は桜子を呼び出すが、逆に彼女から「話したいことがある」と切り出され…。


桜子の報告


「私も、報告したいことがあるんよ」

桜子はそう言うと、一呼吸置くように下を向いた。

そして再び顔を上げた桜子は、あまりにも意外な言葉を口にしたのだった。

「私…京都を出ていく。東京行くことにしたから」

「え…!?」

凛子の友人にも、東京で暮らしている子は......


この記事へのコメント

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桜子だって全部周りがお膳立てしてくれてる。すごくもなんともない。
2018/04/08 05:1999+Comment Icon4
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日本はすでに滲み出るものの良さに周りが気づいてくれるのではなく、自ら発信しなければいけない時代。いつまでも変わらない人たちは時代に取り残されていけばいいと思います。
2018/04/08 05:4099+
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やりたい事があり家族のサポートもしっかりしている桜子と凛子は明らかに違う。仕事もないんだから退路はなし。
老舗の嫁として姑が生きている間にきちんとしきたりを受け継がないと後世に繋がらない。崩せるところは拓真と話し合って変革する。守るべき伝統は受け継いで行くべし。美しい京都の風習があります。腹をくくってください。一人娘を嫁に出す親の気持ちも汲んで。(それにしてもご実家の和菓子屋の後継も気になるわ)
2018/04/08 05:4799+Comment Icon3
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京都ちゃん


あなたはご存知だろうか。

日本文化の真髄が今なお息づく、古都・京都のリアルを。

京都に3代以上継続して住まう家の娘だけが名乗ることを許される、“京おんな”の呼称。

老舗和菓子屋に生まれ育った鶴田凛子(26歳)は、西陣で300年以上に渡って呉服店を営む京野家に見初められ、跡取り息子である京野拓真と婚約中だ。

側から見れば幸せの絶頂、のはずだが…この結婚は悪夢の始まりだった!?

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