2つの誘い
“土曜の夜、『比良山荘』まで月鍋食べ行こう。”
義母の横暴で疲弊しきった凛子はその夜、早々と自室のベッドに横たわっていた。
お詫びのつもりなのだろうか。拓真から届いたLINEを、凛子は暫しぼんやりと眺める。
『比良山荘』は京都から車で約40分。知る人ぞ知る滋賀県・大......
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“土曜の夜、『比良山荘』まで月鍋食べ行こう。”
義母の横暴で疲弊しきった凛子はその夜、早々と自室のベッドに横たわっていた。
お詫びのつもりなのだろうか。拓真から届いたLINEを、凛子は暫しぼんやりと眺める。
『比良山荘』は京都から車で約40分。知る人ぞ知る滋賀県・大......
あなたはご存知だろうか。
日本文化の真髄が今なお息づく、古都・京都のリアルを。
京都に3代以上継続して住まう家の娘だけが名乗ることを許される、“京おんな”の呼称。
老舗和菓子屋に生まれ育った鶴田凛子(26歳)は、西陣で300年以上に渡って呉服店を営む京野家に見初められ、跡取り息子である京野拓真と婚約中だ。
側から見れば幸せの絶頂、のはずだが…この結婚は悪夢の始まりだった!?
この記事へのコメント
婚約に納得出来ない自分を救ってくれることをどこか期待して待ってる…
凛子ちゃんは、自分から行動はしないんでしょうね。