―大好きな吾郎くんが、私と結婚してくれたー
数々の苦難の末に、結婚願望のない男・吾郎との結婚に辿りついた英里。
結婚はゴールでないことなど、百も承知。
しかし、そんな二人を待ち受けていたのは、予想を上回る過酷な現実であった。
愛し合っていたはずの夫婦は、どのようにすれ違い、溝ができてしまったのか。
男女の価値観のズレ、見解の相違、そして、家庭外での誘惑...。
二人は “新婚クライシス”に陥るが、英里はそんな中、「子どもが欲しい」と宣言する。だが夫婦仲はギクシャクしたまま、英里は後輩・新一に心を開き始め、そして吾郎まで後輩の女弁護士・ナオミと意気投合し、険悪な夫婦仲に開き直ってしまう。
—あれは、誰なの...?
美女を乗せたタクシーと、マンションのエントランスの中へと消えていく吾郎を見つめながら、英里は我が家の前で呆然と立ち尽くしていた。
いや、邪推するには早すぎる。吾郎とあの美女は単にタクシーに乗り合わせただけであり、仕事関係の会食や接待の帰りである可......
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この記事へのコメント
恋愛と結婚は違うからねぇ
【家族】を共同運営できないパートナーとは別れましょう
運良く結婚できたけど、歳をとったら悲惨なことになりそう。
吾郎は発達障害だと思う。
結婚した以上、夫婦は合わせ鏡。結婚生活を続ける努力も覚悟もないなら離れた方が幸せですね。