―大好きな吾郎くんが、私と結婚してくれたー
数々の苦難の末に、結婚願望のない男・吾郎との結婚に辿りついた英里。
結婚はゴールでないことなど、百も承知。
しかし、そんな二人を待ち受けていたのは、予想を上回る過酷な現実であった。
愛し合っていたはずの夫婦は、どのようにすれ違い、溝ができてしまったのか。
男女の価値観のズレ、見解の相違、そして、家庭外での誘惑...。
二人の“新婚クライシス”が、今、始まる...!
「なぁ吾郎、おまえ、結婚式挙げないの?」
丸の内でのランチタイム。『レストラン サングリア』のスパイシーなタイカレーをガツガツ食べながら、同僚の松田が吾郎に問う。
この松田というのは、かなり優秀な弁護士にも関わらず、ポンコツ嫁の尻に敷かれる情けない男である。
「俺は......
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この記事へのコメント
吾郎のこだわりの強さ、他者への共感性のなさをみてると発達障害かしら?って思う