―大好きな吾郎くんが、私と結婚してくれたー
数々の苦難の末に、結婚願望のない男・吾郎との結婚に辿りついた英里。
結婚はゴールでないことなど、百も承知。
しかし、そんな二人を待ち受けていたのは、予想を上回る過酷な現実であった。
愛し合っていたはずの夫婦は、どのようにすれ違い、溝ができてしまったのか。
男女の価値観のズレ、見解の相違、そして、家庭外での誘惑...。
二人は “新婚クライシス”を迎え、夫婦のすれ違いは深まる。そんな中、英里は元彼・きんちゃんに偶然再会。理想の父親像へと成長した彼の姿に触発され、ついに「子どもが欲しい」と吾郎に宣言し、これまでの結婚生活への不満も一気に暴露した。
―“この女は”って本気で惚れたら、男は何でもできる生き物なんじゃねーの?―
吾郎は釈然としない思いを抱えながら、パレスホテル東京の『ロイヤル バー』で一人マティーニを煽っていた。つい先ほどの松田の言葉が、やけに耳に残っている。
根本的に情けない男として松田を見下していたが......
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この記事へのコメント
毎晩のことでもないのに、なぜ男性はそういう事もあるよね〜で許されて女性だけが非常識扱いで非難されるかわからない。
呑んでた相手が男性なのはダメだけど。。。!
根は可愛い人なのかもだけど、結婚したら女性が当たり前に望む事に対して、この考えじゃやっぱキツイ。
新たな男性に目が向くとなると、きんちゃんの二の舞で、単なる浮気性の女だよ。
"変われない吾郎先生"ばかりを責め立てる前に、自身の行動も振り返りましょう。