―大好きな吾郎くんが、私と結婚してくれたー
数々の苦難の末に、結婚願望のない男・吾郎との結婚に辿りついた英里。
結婚はゴールでないことなど、百も承知。
しかし、そんな二人を待ち受けていたのは、予想を上回る過酷な現実であった。
愛し合っていたはずの夫婦は、どのようにすれ違い、溝ができてしまったのか。
男女の価値観のズレ、見解の相違、そして、家庭外での誘惑...。
二人はとうとう “新婚クライシス”を迎え、英里は気分転換に参加した飲み会で気分が悪くなってしまう。
「......英里さん!大丈夫ですか?もうすぐ家の近くですよ」
鈍い頭痛と、重たい瞼に逆らって目を薄く開けると、英里は薄暗いタクシーの中にいた。
「英里さんのマンション、このあたりですよね?」
言われるまま外を見やると、車はどうやら六本木通りを走行中のようだ。そして......
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この記事へのコメント
自分で思ったように「酔って気分が悪いから迎えに来てほしい。」と連絡があったところで、吾郎先生は素直に迎えに行くのかな?
きんちゃんの子どもをみて、自分も子どもが欲しかったのにーーー!となるエリなのかな…
地味に嫉妬深い吾郎はどこで寝たんだろう?