―大好きな吾郎くんが、私と結婚してくれたー
数々の苦難の末に、結婚願望のない男・吾郎との結婚に辿りついた英里。
結婚はゴールでないことなど、百も承知。
しかし、そんな二人を待ち受けていたのは、予想を上回る過酷な現実であった。
愛し合っていたはずの夫婦は、どのようにすれ違い、溝ができてしまったのか。
男女の価値観のズレ、見解の相違、そして、家庭外での誘惑...。
二人はとうとう“新婚クライシス”を迎え、夫婦のすれ違いは深まる。そんな中、英里は赤ん坊を連れた元彼・きんちゃんに偶然再会。理想の父親像へと成長した彼の姿に触発され、ついに「子どもが欲しい」と吾郎に宣言した。
―子ども...。
一人部屋に閉じこもった吾郎は、英里の「子どもが欲しい」宣言の重圧を受け止めるのに必死だった。
吾郎にとってそれは、まるで死角から思い切りフックパンチを食らった衝撃と等しく、ノックダウン状態からまだ立ち直っていない。
―突然何を言い出すんだ。アイツは......
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この記事へのコメント
これだから物語はどうなるかわからない。
けど千疋屋のケーキもったいなさ過ぎ‼️
吾郎先生なかなか参ってますね!
ウルフギャングで英里と鉢合わせするんじゃないかと思ってドキドキしたー。