―大好きな吾郎くんが、私と結婚してくれたー
数々の苦難の末に、結婚願望のない男・吾郎との結婚に辿りついた英里。
結婚はゴールでないことなど、百も承知。
しかし、そんな二人を待ち受けていたのは、予想を上回る過酷な現実であった。
愛し合っていたはずの夫婦は、どのようにすれ違い、溝ができてしまったのか。
男女の価値観のズレ、見解の相違、そして、家庭外での誘惑...。
二人は “新婚クライシス”を迎え、夫婦のすれ違いは深まる。そんな中、英里は元彼・きんちゃんとの偶然の再会に触発され、ついに「子どもが欲しい」と吾郎に宣言する。しかし夫婦仲はギクシャクしたまま、英里は後輩・新一に心を開き始める。
―ふざけるなよ...。
吾郎は高速のランニングマシーンと格闘するように汗を流しながら、英里への苛立ちを募らせていた。
結婚式だの子作りだの、自分に超無理難題を押し付けておきながら、目を潤ませ頬を紅潮させ、フラついた足元で深夜に帰宅した妻。それも、この直近で2回目である。
......
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この記事へのコメント
喧嘩になろうが、もっと吾郎ととことん向き合うべきだと思う。
なのにこの人逃げてばかり。
前回の話じゃきんちゃんに逃げて、今回は新一さんに逃げて自分の良いように利用しているだけ。
それで、挙げ句次回は吾郎の浮気を疑うって、自分だって新一と飲み歩いてるじゃん。
結局二人とも結婚に向いてないんじゃない?