SPECIAL TALK Vol.3

~加速するグローバリゼーションのなか、国というカタチにこだわるのは、もう古い~

若い世代が国を議論する

三木谷:金丸さんが取り組んでいられる、農業改革はどうでしょうか?

金丸:日本の農家が作る野菜、穀物、畜産物などは世界を見渡しても最も価値が高いものだと思います。競争相手がいないくらいの質の高い作品だと思います。蓄積型の技術だからそう簡単に真似できるものでもない。

それを日本の消費者が認めずに安くていいものだけを求め続けて、日本の農業生産者に利益が行かないのであれば、付加価値を認めてくれる世界を相手にしたほうがいい。

三木谷:本当にそうですね。絶対に戦えるはずです。

金丸:そして、若い人たちが、もっとそういう議論をしていくべきだと思います。今、香港の学生達が巨大政府と戦っていますよね。日本で言うと、昔は安田講堂で東大の学生と機動隊とがぶつかった。若気の至りかもしれないけど、そういうエネルギーがあった。

ところが今、若い人たちは今の大人が野放図に使う社会保障とか医療費だとか、ツケを払わされる立場にいるにもかかわらず、まったく無関心だし、無気力で行動も起こさない。それで消費税もあげられる。

今は8%が10%になるかどうかを気にしているけど、その消費税や税金がどこに使われているかっていう事に対しては無関心。国をどうするか、ということを若い人たちで議論すべきですよね。是非、三木谷さんが代表理事の新経連が、若い人に正しい情報を伝えて、世代間を縦に繋いでいく事をミッションのひとつとして取り組んでいただければ素晴らしいのではないかと思います。

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