2023.07.12
許さない女、許す男 Vol.15「他に好きな人ができたから」
「浮気したから」「されたから」
男女の別れはそんなに単純じゃない。
付き合う前、付き合った後、結婚前、結婚後…。
さまざまなタイミングで“別れ”のトラップは潜んでいる。
些細な出来事であっても、許せるか、許せないかはその人次第。
パートナーのその言動、あなたなら許す?許さない?
「許さない女、許す男」一挙に全話おさらい!
第1話:「幼馴染みとディナー」はウソ?彼の“密会”を知り、女は意外な行動に
「父」「母」さらには「姉」「弟」と呼ぶだけならともかく、会社の同僚のことも「先輩」「後輩」「同期」などと表現する。
友達のことも「友達」とか「地元の先輩」などと言い、名前は言わない。
交際1年が経ち、雄大の交友関係はおおむね把握しているものの、愛菜はひとりとして名前を知らないのだった。
そんな中、事件が起きた。秋が深まりつつある、10月の金曜日。雄大が、美女とふたりきりでディナーを楽しんでいたことが発覚したのだ。
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第2話:稼いでいるのに、なぜ…?経営者の男が妻に結婚指輪を買わない、まさかの理由とは
「えっ、別れちゃったの…?」
瑠璃は、東京エディション虎ノ門の『ロビー バー』で、友人の愛菜に「彼氏と別れた」と告げられた。
「もしかして、そのきっかけって…」
「うん。瑠璃があのコトを教えてくれたからだよ」
瑠璃は先日、愛菜の恋人・雄大が見知らぬ美女と飲んでいるところを目撃し、それを愛菜に報告していたのだ。
― 私のせいだ…。
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第3話:結婚相手として完璧な彼女だが…。男が別れを意識した、彼女の突飛な「お願いごと」とは
届いたLINEはすぐに既読にする。それが沖田侑也のルール、というより体に染みついた癖だ。
特に彼女からのLINEだったらすぐに返信しなくてはいけない。だから、LINEが来ると、既読になるよう右手が無意識にスマホを操作するのだ。
『瑠璃:久しぶり。元気にしてる?』
そのLINEも、侑也は反射的に既読にした。
― でも瑠璃って誰だっけ?
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第4話:離婚から1年。男が初めて別れを後悔した、元妻からのLINEの中身とは?
まもなく離婚してから初めての“元”結婚記念日を迎える。
侑也からのLINEを閉じると、高宏は元妻・静香とのトークを立ち上げ、2通のLINEを送った。
『高宏:結婚記念日だね。もう一緒に祝うことはないけれど笑』
『高宏:離婚してから会ってないけど元気かな?静香の幸せを願っています』
静香は何と言ってくるのか。高宏は期待に胸を膨らませながら、彼女からの返信を待った。
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第5話:「交際は続けたいけど、結婚は嫌」プロポーズを断った33歳女。胸の内には意外な本音が…
「俺と再婚するか、別れるか、決めてほしい」
「…もしかして子どもが欲しいの?」
「子どもはいらないよ。ただ静香と結婚したいんだ」
静香は頭を抱えてしまう。結婚願望はもうない。再婚したくない。
― しっかり伝えたうえで付き合ったつもりだったのに…。
再婚もせず、別れることもなく、このまま付き合い続けるという選択肢はないのだろうか。悩み抜いた末、静香は言った。
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第6話:愛する彼女の浮気を知って…。たった一度の過ちを許すか、許さないか。男が出した結論は?
― 静香は6つも年上で、しかもバツイチだぞ?俺がプロポーズしたら飛びついてくるはずだったのに…。
決して口に出してはいけない最低な言葉が込み上げてくる。
― こんな結果になるなら、アイツと別れなければ良かった…。
今になって巧は後悔していた。それは3年間まで付き合っていた元カノ・藤吉彩花のこと。
― どうして俺は彩花と結婚しなかったんだろう…。
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第7話:彼の家で、ホテルの領収書を発見…。婚約中の彼が犯した“浮気よりも罪深い”裏切りとは?
彼の名前は、西浦丈一郎。4つ年上の31歳で、恵比寿にある飲料メーカーの営業マン。
実家は葉山で比較的裕福。サーフィンを愛しており、地元に昔からの仲間が多い。「地元仲間」と言っても、その多くが都内で働いている。
丈一郎と付き合った当初から、彩花は、彼の地元仲間との飲み会に参加していた。
― 彼が同性の友達に好かれていることは、すごく良いこと。
彩花はそう信じていた。だから、あんな裏切りをされるとは思いもよらなかった。
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第8話:「イクメン」「完璧な夫」と絶賛される起業家。妻から離婚を切り出されたのは、一体なぜ?
瀧川賢児は、追い詰められていた。1ヶ月前、妻の美香にこう言われたのだ。
「私から言うことはこれ以上ない。離婚するか、しないか、賢児が決めて」
返答の期限は設定されていない。でも返答をずるずると伸ばし、のらりくらり結婚生活を続けるのは間違っていると、賢児は理解している。とはいえ、答えが出ない。
友人にも知人にも相談したくないのは、賢児と美香が、おしどり夫婦として羨望の眼差しを浴びていたからだ。
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第9話:美人CAが5歳上の会計士と付き合ってすぐに後悔。交際後発覚した、彼の本性とは?
「夕里さんも最近別れたばかりと言っていたよね?」
「そうなんです」
「どういう別れだったの?差し支えなければ教えてくれる?」
待ってました、と夕里は思った。
別れて1ヶ月、その判断が正しかったのか、夕里は今でも答えを出せないでいる。せっかくだから大人の男に相談したい。そう思っていた。
「聞いてくれますか?私の元カレってAIチャットなんです」
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第10話:「夜、ありえない音が聞こえてきて…」新婚早々発覚した夫の裏の顔に、離婚がよぎったワケ
菜緒子にとって、5歳年上の英道は理想的な男性だった。容姿。年収。キャリア。年の差。家庭環境。そして人間性。すべてに申し分なく、だから付き合い、結婚した。
でも先日、どうしても納得がいかない事件が起きた。
― えっ、英道、今…私に、何したの…!?
ある瞬間、英道の人間性に違和感を抱いた。その違和感を、この先の結婚生活で拭うことができるのか、わからない。だから解消したい。
「些細なことだけど、あのとき英道が私に“やったこと”の理由を説明してほしいんだ」
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第11話:「元カノはどんな人だった?」と彼氏に訊くと…。32歳美女が凍りついた、驚愕の回答とは
数えきれないほど告白されたし、プロポーズもされてきた。だが、絵梨花が結婚を意識した相手は、過去にただ1人だけ。
広告系のスタートアップ企業に勤める高月英道だ。容姿も性格も経済力も申し分ない英道は、絵梨花にとって理想の男性だった。
なのに些細な理由で別れてしまい、今になって後悔している。最近、英道が結婚したらしいことを知り、その後悔の念はさらに強くなった。
― もし奥さんから奪えるなら奪ってしまいたい。
絵梨花の美しい顔の裏には、どす黒い嫉妬心が渦巻いていた。
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第12話:「私って、賞味期限切れなの?」エリート外科医の失言に、32歳女は動揺し…
「まあ、うまくはいってるんだけど…ちょっと気になることがあって」
「何?」
「女の賞味期限って、いつだと思う?」
雲丹ハンバーグを口にしていた絵梨花は、驚いた様子でむせた。
「待って待って。どういうこと!?」
「実は、付き合う前に直哉さんから言われたんだよね。『賞味期限が切れた男だけど、いい?』って」
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第13話:「この子とは、もう無理だ…」エリート医師が別れを決断した、彼女の“面倒な一言”とは?
― 南帆は、俺が昔付き合っていた女に相談したのか?勘弁してくれ…。
思わず心でぼやいた。
「ごめんな」と、直哉は謝る。
「申し訳ないと思ってるなら、今度は私の相談に乗って欲しいんだよね」
「…相談?」
「私、夫と離婚したいと思ってるんだ」
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第14話:おしどり夫婦がまさかの離婚。決断理由は、妻の“裏の顔”を知ってしまったことで…
話し合いを始めて3週間が経った。そろそろ本気で離婚したいと紗香が思い始めたある日、尚樹は言った。
「俺が悪かった。もう引き止めない。離婚しよう」
突然だった。あまりに突然だった。しかも尚樹は離婚届まで用意している。
離婚届の実物を目の当たりにするのは初めてで、不思議なもので紗香は急に寂しくなる。尚樹が応じる素振りを見せた途端、固めたはずの意志が揺らいだのだ。
第14話の続きはこちら
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