2023.05.12
交換生活 Vol.14東京に行って、誰もがうらやむ幸せを手に入れる。
双子の姉・倉本桜は、そんな小さな野望を抱いて大学進学とともに東京に出てきたが、うまくいかない東京生活に疲れ切ってしまい…。
対して双子の妹・倉本葵は、生まれてからずっと静岡県浜松市暮らし。でもなんだか最近、地方の生活がとても窮屈に感じてしまうのだ。
そんなふたりは、お互いに人生をリセットするために「交換生活」を始めることに。
暮らしを変えるとどんな景色が見えるのだろう?
29歳の桜と葵が、選ぶ人生の道とは――。
「交換生活」一挙に全話おさらい!
第1話:婚活に疲れ果てた29歳女。年上経営者からもらうエルメスと引き換えに失った、上京当時の夢
中嶋が店に入る時、彼はそれをスタッフに預けず、席の下に置いた。そのときから私は、その紙袋の中身が気になってならない。
期待してはいけないと思いながらも、袋の大きさからバッグかな?などと想像してしまう。
潤沢な資金がある中嶋のことだ。バーキンやケリーじゃなくても、ピコタンあたりなら全然ありうる。
中嶋とは男女の仲ではないものの、私のことを気に入っているのは間違いないし、長い付き合いだ。もうすぐクリスマスだし、そのくらいはもらってもバチは当たらないだろう。
「あ、桜ちゃん。これ忘れないうちに渡しておくね。大したものじゃないんだけど」
第1話の続きはこちら
第2話:焼肉ランチで離婚前“最後の夫婦デート”。12年一緒にいたのに、夫は呆れるほど無神経な一言を放ち…
高校時代は、野球部の部員とマネージャーだった夫と私。
付き合ったのは高校3年生の夏の終わり。あの頃は毎日が楽しくて仕方なかった。
彼から告白してくれて、私も、ユーモアのあるところや、男らしさにすぐに夢中になった。
17歳から29歳の今までの12年間、私は青春を彼に捧げ、結婚してからも妻として彼を支えた。
それなのに、こんなにあっけなくふたりの関係が終わりを迎えるなんて。
第2話の続きはこちら
第3話:「もう疲れた…」マッチングアプリをやめた29歳女が見つけた、意外と素敵な出会いのきっかけ
私は、しばらく浜松に住むことを決めた経緯を話した。
彼女が親友であることは間違いないのだが、東京に住んでいないと、微妙なニュアンスが伝わらない。だから、ザックリと“東京に疲れた”とだけ伝える。
「なんか、楽しそう!ってことは今、桜は、彼氏がいないんだよね?」
結衣がビール片手に私に聞く。
「うん、いないよ」
「…あ!こっちこっち!」
店の入り口に懐かしい人がいて、こっちに向かってくる。
第3話の続きはこちら
第4話:29歳女が、恵比寿でマッチングアプリの初デート!2軒目で連れていかれた意外な場所とは
恵比寿は大人の街のイメージだったが、意外にも若い人が多いし、美男美女もチラホラと見かける。
「東京って、やっぱり日本の中心だわ…」
そうつぶやきながら、スマホのマップを開く。これから、初対面の男性と食事をするのだ。こんな体験は今までの人生で一度もない。
私は男性が予約してくれたイタリアン『マンサルヴァ』を目指した。慣れない道で、無事に時間までに着くかドキドキしながら。
第4話の続きはこちら
第5話:東京で“高級店デート”三昧の女が、地元でドライブデート。連れて行かれた地方特有の場所に唖然
電話の相手は、マサキだ。先日、結衣と優馬と飲んだ日の帰りに出会い、連絡先を交換した相手。
LINEのやりとりしかしない優馬と違って、マサキは頻繁に電話をかけてくる。
東京で素性の知らない男と電話するよりは安心感があるし、浜松での生活に慣れ始めた日々の、適度なスパイスにもなっている。
「ねぇ、桜ちゃん。よかったら次の土曜日、昼から会わん?」
おやすみを言って電話を切ろうした時、マサキは私をデートに誘った。
第5話の続きはこちら
第6話:「2回の食事だけでブランドバッグが手に入るの!?」東京に魅了された地方出身の女に、男が放った一言
たった2回食事をしただけで、ハイブランドのバッグを買ってもらえるなんて、東京ではよくあることなのだろうか。それとも、本当に夢なのだろうか。
「こちら、いかがですか?」
店員が見せてくれる、いくつかのバッグ。
人気だというハンモックバッグやパズルバッグの他に、新作のトートバッグまでもが次々と目の前に広げられていく。
それらを手にして鏡の前に立ったとき、私は体験したことのない高揚感に包まれた。
第6話の続きはこちら
第7話:元彼と訳アリお家デート。飲みすぎたワインのせいで起こった“予想外のハプニング”とは
「じゃあ、また」
「うん、またね。連絡する」
優馬は私を送り届けると、別れを惜しむこともなく、すぐに浜松ナンバーの車を走らせていった。
帰り際にされた質問は適当にごまかしたが、彼は機嫌を損ねたようだ。
そりゃそうだ。デート場所を提案したのは私で、優馬は何日も前から楽しみにしてくれていたのだから。
― あぁ、もう。私のバカ!
第7話の続きはこちら
第8話:金曜22時、2軒目で連れていかれたホテルのスイートルーム。そこで男が放った“予想外の一言”とは
― 経営者フィルターを外しちゃダメだったかなぁ…。
そう反省してから、私は森田の話をさえぎる。
「そろそろ、メイン料理頼んでおきます?」
「あ、うん。そうだね」
彼は、黒板に書かれた牛フィレ肉のステーキをじっと見ている。ステーキは、最初にお店の人が勧めてくれたし、私もそれがいいと思っていたから安心した。
しかし…この後、とてつもなくダサい展開が待っていたのだ。
第8話の続きはこちら
第9話:「こっち見ないで…!」お家デートの翌朝、女がベッドの上で大後悔した理由とは
「あ…えっと、ごめん。今日は片付けなきゃいけない仕事があって…」
私は、嘘をついた。これ以上、優馬と仲良くなるのが怖かったからだ。私たちがまた恋人同士になったとして、そこに未来はない。
3ヶ月間の葵との交換生活。それが終われば、東京に帰ることが決まっている。それに、優馬からも付き合おうとは言われなかった。
「そっか。でもすぐ会おう。また連絡するわ」
「うん。気をつけて帰ってね」
優馬は、どこか寂しい顔をして帰っていった。東京にいるはずの中嶋から連絡が来たのは、その日の午後だった。
第9話の続きはこちら
第10話:付き合う前に家に行ってしまった…「こういうことよくするの?」と聞かれ、焦った女はしどろもどろに…
東京での生活も残り1ヶ月――。
マッチングアプリで出会った男性たちからは、食事をたくさんごちそうになった。
東京を知らない甘さから、ちゃんと痛い目にも遭った。だから、もう東京での異性との交流はこりごりなのだ。
東京でやり残したことがあるとすれば、女友達とおしゃれなカフェに行ったり、銀座や表参道でショッピングをしたりすること。
だから、料理教室に通うことが友達を作るキッカケになれば…。
第10話の続きはこちら
第11話:地元で広まったら面倒…「誰にも言わないで」深夜の個室居酒屋で、女が元カレに念押ししたこと
さっきの男は、私を時々高級店に連れて行ってくれる、便利な年上の経営者。そう素直に言ったら、優馬は私を軽蔑するだろうか。
優馬とは昨晩から今朝まで一緒にいた。しかも、「夜も会いたい」と言われていたのに、私は仕事だと嘘をついたのだ。
― はぁ。終わった…。
優馬は、私が浜松にいる間、東京での婚活疲れを癒やしてくれる存在だった。
それなのに、そんな小さな幸せを私は自分で簡単につぶしてしまう。
第11話の続きはこちら
第12話:「なんでこんなイイ家に?」月収20万の男なのに、恵比寿駅徒歩5分の高級マンションに住めるワケ
「料理教室の先生と生徒」という関係で出会った私たち。初めて食事に行った日から急速に仲が深まり、今では2日に一度の頻度で会っている。
私は東京で仕事をしていないから基本的に暇で、涼平も月4回の料理教室だけだから、割と時間があるようだった。
涼平の住んでいるマンションは、恵比寿駅東口から徒歩5分程度のところにある。
東京に詳しくない私でも、ここが高級マンションなのだということはわかる。
― 週に一度の料理教室の売り上げで、こんなにいいところに住めるの…?
第12話の続きはこちら
第13話:「好きだけど…別れよう」そう決心し、東京行きの新幹線に乗ろうとしたとき。ホームに現れたのは…
『葵:そろそろ交換生活も終わりだね。最近どう?』
― どこまで言おうかな…。
考えた末に、葵には優馬との関係を報告することにした。
『桜:実は、優馬と付き合うことになったんだ。まだ誰にも言ってないから秘密ね』
私が葵にそう送った直後、葵はある想いを私に告白してきた。その意外な告白に、私は少したじろいでしまったのだ。
第13話の続きはこちら
【交換生活】の記事一覧
2023.05.13
Vol.15
たった2週間だけ付き合った男。別れ際に彼から告げられた“自己中すぎるお願い”とは
2023.04.29
Vol.12
「なんでこんなイイ家に?」月収20万の男なのに、恵比寿駅徒歩5分の高級マンションに住めるワケ
2023.04.22
Vol.11
地元で広まったら面倒…「誰にも言わないで」深夜の個室居酒屋で、女が元カレに念押ししたこと
2023.04.15
Vol.10
付き合う前に家に行ってしまった…「こういうことよくするの?」と聞かれ、焦った女はしどろもどろに…
2023.04.08
Vol.9
「こっち見ないで…!」お家デートの翌朝、女がベッドの上で大後悔した理由とは
2023.04.01
Vol.8
金曜22時、2軒目で連れていかれたホテルのスイートルーム。そこで男が放った“予想外の一言”とは
2023.03.25
Vol.7
元彼と訳アリお家デート。飲みすぎたワインのせいで起こった“予想外のハプニング”とは
2023.03.18
Vol.6
「2回の食事だけでブランドバッグが手に入るの!?」東京に魅了された地方出身の女に、男が放った一言
2023.03.11
Vol.5
東京で“高級店デート”三昧の女が、地元でドライブデート。連れて行かれた地方特有の場所に唖然
2023.03.04
Vol.4
29歳女が、恵比寿でマッチングアプリの初デート!2軒目で連れていかれた意外な場所とは
おすすめ記事
2023.05.06
交換生活 Vol.13
「好きだけど…別れよう」そう決心し、東京行きの新幹線に乗ろうとしたとき。ホームに現れたのは…
- PR
2024.11.20
銀座で女性と過ごす夜。アイリッシュウイスキーが引き寄せた、2人だけの密やかな高揚とは
2022.01.09
シアワセの最適解~世帯年収3,600万の夫婦~
海外移住したサラリーマン一家の選択「シアワセの最適解~世帯年収3,600万の夫婦~」全話総集編
2023.11.20
ひとりで住む家、ふたりで棲む家
ひとりで住む家、ふたりで棲む家:「一生独身だし」36歳女が7,000万の家を買ったら…
- PR
2024.11.18
総勢100名に当たる!西友&東急ストアで「スプリングバレー」を買って東カレ厳選グルメをもらおう!
- PR
2024.11.21
クリスマスは絶景を望むホテルデートへ!彼女がワッと喜ぶ、とっておきの夜を丸の内で過ごすなら…
2020.03.05
U-29女子の婚活サバイバル
「私、婚活市場のエリートなんで」26歳・入籍間近の女が語る“婚活の勝ち抜け方”
2019.02.18
東京23区男子
フェイクの幸せなんて興味ない。圧倒的安定感があり、人として大正解な台東区男子の魅力
2017.11.27
彼女になれて、妻になれない
付き合っても、伴侶には選ばれない。そんな恋愛遍歴を辿った「彼女になれて、妻になれない」全話総集編
2016.11.25
東京女子図鑑
『東京女子図鑑』が連続ドラマ化決定!主演の水川あさみが語る主人公「綾」とは…
東京カレンダーショッピング
『佐藤養助商店』:門外不出の技による、喉ごし滑らかな"稲庭干饂飩"
『かに物語』:ふっくらと肉厚な一本爪が2本入ったフレンチカレー
『西岡養鰻』:特製タレ付き!脂の乗った高品質な鰻を土佐備長炭で丁寧に焼き上げた蒲焼
『マルヒラ川村水産』:ご飯に載せて贅沢いくら丼!1粒1粒に旨みが凝縮された、とろける食感の北海道函館産天然いくら
『North Farm Stock』:北海道産ミニトマト使用!糖度が高く、コクとうまみがたっぷり詰まったトマトジュース
『ル・ボヌール 芦屋』:フリーズドライフルーツにホワイトチョコがたっぷりと染み込んだ新感覚スイーツ
『HAL YAMASHITA 東京』:シルクのようななめらかさ!冷え冷えトロリの新食感"ウォーターチョコレート"