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交換生活 Vol.2

焼肉ランチで離婚前“最後の夫婦デート”。12年一緒にいたのに、夫は呆れるほど無神経な一言を放ち…

東京に行って、誰もがうらやむ幸せを手に入れる。

そんな小さな野望を抱いて、大学進学と共に東京に出てきた双子の姉・倉本桜。

でも10年たった今、うまくいかない東京生活に疲れ切ってしまい…。

対して双子の妹・倉本葵は、生まれてからずっと静岡県浜松市暮らし。

でも、なんだか最近、地方の生活がとても窮屈に感じてしまうのだ。

夫との別れを機に、今からでも、憧れの東京で暮らしてみたいと夢を見始める。

29歳の桜と葵が、選ぶ人生の道とは――。

◆これまでのあらすじ

双子の姉・倉本桜(29)は、中目黒のワンルームでひとり暮らしをしている。思い通りにいかない東京での生活に疲れきっていた頃、双子の妹・葵から「離婚した」と連絡がくる。

▶前回:婚活に疲れ果てた29歳女。年上経営者からもらうエルメスと引き換えに失った、上京当時の夢


Episode02:地元の静岡県浜松市で恋を終えた、双子の妹・倉本葵、29歳


― 22時か…。

遠鉄電車(通称・赤電)もまだ走っている時間だが、22時以降は20分間隔なので、その選択はしない。

私は、浜松駅のタクシー乗り場へ向かった。

どちらかが“街”で飲んでいるとき、車で迎えに行くのが私たち夫婦の決まりだった。

でも、もう誰も私を迎え......


この記事へのコメント

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No Name
よく、こんな無神経でコスパ重視男と12年も一緒に居られたね。
2023/02/18 05:3693Comment Icon11
No Name
いい年齢して食べ放題に行きたがる人もどうなんだろう....コスパ重視? 元を取ってやろうと必死に食べるのも疲れそう。何より、ほぼ凍ってる薄っぺらい牛タンて。
2023/02/18 05:4357Comment Icon5
No Name
やっぱり、桜が田舎に戻り葵が東京に出て行く「交換生活」なんだね。桜も仕事辞めるのかな?とりあえず期間限定だから、思い切り楽しめばいいと思う。
2023/02/18 05:3942Comment Icon8
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交換生活

東京は夢と希望にあふれている。

だから私は東京に行って、誰もがうらやむ幸せを手に入れる――。

そんな小さな野望を抱いて、東京に出てきた当時18歳の私。

東京は、噂に聞いていた通り、刺激があって楽しくて、自由で多様な生き方が認められる街だった。



東京での毎日に疲れて泣きたくなったとき…。地元へ帰る?それとも、乗り越えて東京であがき続ける?

どん底に落ちた29歳が、選ぶ人生の道とは――。

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