交換生活 Vol.6

「2回の食事だけでブランドバッグが手に入るの!?」東京に魅了された地方出身の女に、男が放った一言

東京に行って、誰もがうらやむ幸せを手に入れる。

双子の姉・倉本桜は、そんな小さな野望を抱いて大学進学とともに東京に出てきたが、うまくいかない東京生活に疲れ切ってしまい…。

対して双子の妹・倉本葵は、生まれてからずっと静岡県浜松市暮らし。でもなんだか最近、地方の生活がとても窮屈に感じてしまうのだ。

そんなふたりは、お互いに人生をリセットするために「交換生活」を始めることに。

暮らしを変えるとどんな景色が見えるのだろう?

29歳の桜と葵が、選ぶ人生の道とは――。

◆これまでのあらすじ

地方デートにげんなりする姉・桜とは違い、双子の妹・葵は、中目黒に住み東京での新生活を満喫していた。姉から勧められたマッチングアプリで東京の男・リュウに出会い、徐々に自分が知らなかった世界に触れていく。

▶前回:東京で“高級店デート”三昧の女が、地元でドライブデート。連れて行かれた地方特有の場所に唖然


Episode06:倉本葵@東京。東京を味わい尽くす。


「……葵ちゃん、どんなのが好き?」

隣にいる男が私に聞く。

彼の名前は、岸部勝彦。よく晴れた土曜日の14時、ロエベ表参道店。

優しそうな女性の店員が、少し離れたところで私を見つめている。

「えっと…」

私はこの状況が、自分の身に起こっていることだとは思え......


この記事へのコメント

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No Name
51歳、だいぶ歳上だね。きっと今まで、散々港区女子達にATM扱いされてきたのかなって。葵が期間限定で東京にいる事を話したらすぐバッグ買ってくれたけど、次回見返りを求めてこないか心配。笑
2023/03/18 05:3670
No Name
桜は何度も会ってるおじさんからエルメスの “顧客限定ケーキ” しかもらってないけど、葵は二度目のデートで既にロエベのハンモックを買ってもらい.... 🤪
2023/03/18 05:4759返信2件
No Name
葵、いい経験できて良かったね。東京のお金持ちには葵の反応が新鮮で嬉しいと思うよ。すれた港区女子(笑)とは違って。
2023/03/18 05:1443
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