6.路地裏の隠れ家で、薫香を纏った“焚き火料理”を堪能する@麻布十番
『膳処末富』
薪や炭、藁…さまざまな熱源を駆使した料理に感動する
薪焼きの新境地を開拓してきた末富 信さんが、自らの名を冠して始めた一軒がここ『膳処末富』。
麻布十番の路地裏にたたずむ一軒家の2階とあって、特別感もひとしおだ。
“焚き火料理”をテーマに焼きの可能性を追求したいとの思いを反映し、コースの“熱源”は炭と薪に留まらず、竹、藁、桜のチップなど、実に多彩。
ウイスキーのオーク樽のチップで炙る牛舌や炭火にフライドオニオンを散らすことで、シャトーブリアンに甘い香りを纏わせるなど、その自在な発想には目を見張るばかりだ。
シャトーブリアンは玉ねぎの香りをのせつつ、炭火でゆっくり時間をかけて焼き上げる。兵庫の「太田ビーフ」を使用。
2年間熟成させて甘みを増したじゃがいもを使用した「イクラときたあかりのムース」。
メレンゲを加えた軽やかな食感が、イクラの塩気と旨みを程よく包み込む。
季節によって内容が変わるおまかせコース(33,000円)の一例。
また、レタスは遠火の薪火にかざし、空芯菜は藁火で炙るなど葉野菜の火入れも大胆。
焼きっぱなしではなく、レタスには牡蠣のソースを添えるなどひと手間を加えて料理性を高めるところに、炉端焼きとは一線を画す割烹料理店としての自負がある。
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恋人との記念日は、和食を嗜みながら至福の時を過ごしてみてはいかがだろうか。
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