2022.10.23
港区今昔物語 Vol.12今となっては昔のことですが、港区に沙羅という女が生息していました。
「今夜、食事会あるんだけどどう?」と言われれば飛び入り参加して、必死に“彼氏候補”を探したものでした。
ある日、ようやく彼氏ができて食事会に行かなくなりましたが、その彼にも…。
残念に思って2年半ぶりに港区へ近寄ってみると、そこには以前と全く別の世界が広がっていたのです。
「港区今昔物語」一挙に全話おさらい!
第1話:同棲中の彼にフラれ、婚活市場へと舞い戻った33歳女。そこで直面した残酷な現実とは
とりあえず大急ぎで、今住んでいる85平米ぐらいの家を持っていて、一緒に暮らせる彼氏を見つけなくてはならない。
「3ヶ月ね…」
このときの私は、次の彼氏を見つけるなんて余裕だと思っていた。なぜなら、まだ33歳。容姿だって衰えていないし、これまで結構モテてきた。まだまだ私はイケるはずだ。
しかし2年半ぶりに港区の社交場へと舞い戻った私には、残酷な現実が待ち受けていたのだった…。
第1話の続きはこちら
第2話:出会いを求めて参加した、経営者との食事会。相手はなんと既婚者だったのに「彼女が欲しい」と言われ…
「さっすが。いいお店で嬉しいな♡」
いい男=いいお店へ連れて行ってくれる人。この法則は変わっていないようで、安心する。
そうこうしているうちに、タクシーがお店へ到着した。時刻は17時33分。3分ほど遅刻してしまったけれど、仕方ない。
むしろ、少し遅れて登場するくらいがちょうどいいだろう。
そんなことを思いながら、店の扉を開けた。しかしここでも、私はカルチャーショックを受けたのだ…。
第2話の続きはこちら
第3話:付き合う男を「金持ちかどうか」で選んでいた女。33歳独身になったとき、そのツケが回ってきて…
萌ちゃんの紹介に、私と木村さんはお互い頭を下げた。見るからに優しそうな男性。けれどもバリバリ稼いでいて、少し前に自分の会社を上場させたらしい。
Tシャツにハーフパンツというゆるっとした服装だけれども、時計はROLEXのデイトナ。Tシャツもよく見れば、ハイブランドのロゴが小さく描かれている。
― この人、きっとお金持ちなんだろうな。
そう推測するには、充分すぎる見た目だった。
とりあえず先に3人で乾杯し、しゃぶしゃぶを楽しむ。すると、もう1人の男性が遅れてやって来た。
第3話の続きはこちら
第4話:飲み会の最中、いきなりアラサー女に詰め寄って…。その場を凍らせた、26歳港区女子の発言とは
以前は、元カレが国内外問わずいろいろな場所へ、しかも最高級のホテルに連れて行ってくれた。でも今は、一緒に行ける人もいなければ、行く機会すらない。
「あ~あ。ハワイ行きたいなあ」
そんなことをつぶやきながら、私は部屋着を脱ぎ捨てて出かける準備を始めた。今宵は、先日再会した港区おじさん・藤堂さんのお誕生日会に参加するのだ。
でもこの日、私は「コロナのせいで、世の中の価値観が180度変わったんだ」ということを痛感したのだった。
第4話の続きはこちら
第5話:先日、婚約したばかりの女が調子に乗って…。彼氏に内緒で出没していた“ありえない場所”とは
美玲ちゃんが主催してくれた食事会は、男女4人ずつの会だった。
「女性陣はお店の外で待ち合わせて、みんなで行きましょう」ということで店前で待っていると、美玲ちゃんたちがやって来た。
黒髪ストレートで、ふわっとした雰囲気の彼女たち。
可愛らしさはあるけれど、派手さはないな…。そんなことを思っていると、美玲ちゃんがシレッとこんなことを言い始めた。
第5話の続きはこちら
第6話:ソファでゴロゴロしていたら、ついに…。同棲解消を告げられた後も、居候を続ける女に起きた悲劇
― もう33歳なのに、結婚どころか彼氏に捨てられるなんて。
仕方なく、賃貸情報が載っているサイトを見てみる。けれど自分1人で家賃を支払える物件だと、かなり古いか、もしくは狭い部屋ばかり。
平均月収30万の私からすると、都内での1人暮らしは相当ハードルが高いもののように思えた。
「ダメだ、これは…」
とりあえず港区を諦めて他の地域を検索してみるけれど、どうも心が踊らない。ため息を止められずにいると、久々に萌ちゃんから連絡が入った。
第6話の続きはこちら
第7話:結婚に焦り、7歳下の彼を狙おうとする憐れな33歳女。男には4年も付き合っている彼女がいて…
26歳にしては、落ち着いている雰囲気の恒星くん。聞けばIT系の経営者らしいが、一見派手には見えない。
羽織っているジャケットはたしかにブランド物だけれど、それも小さなロゴが入っている程度。目を凝らさないと全然わからない。
「沙羅さん、飲んでますか?ほかに飲みたい物があれば、オーダーしますよ」
「ありがとう。今いただいているシャンパンで十分です」
「何かあれば、遠慮なく言ってくださいね」
― 何なの、この26歳…。場慣れしすぎじゃない?
第7話の続きはこちら
第8話:港区女子に憧れを抱き、実家を飛び出して男に寄生してきた女。10年後、その末路は…。
20代の頃だったら「沙羅は家にいてもいいのに」と甘かった父親でさえ、最近では結婚の心配をしてくるようになった。
「他にいい人いないの?別に結婚しなくてもいいけど、ちゃんと生活できてるの?食べてる?」
「まぁ、そのうちね」
店のことを相談しようかとも思ったけれど、この日は夕方から約束があったので、私は早々に実家を後にした。
築40年の、古いマンション。滞在している間、ずっと胸がザワザワしていた。
第8話の続きはこちら
第9話:同棲中の彼氏にフラれ、借りられる家が見つからない…。絶望するフリーランスの女が下した決断は
「次の更新が近づいてきているんですが、コロナで売り上げが落ちてしまったので引っ越そうと思って。…でも、新しい家が見つからないんですよね」
思わず、手元のカフェラテに視線を落とす。こんな素敵な男性を前にして、家ナシになるなんて恥ずかしくて言えない。
しかしそんな私の葛藤に気づいていない彼が、思いがけない提案をしてくれたのだ。
「僕の友人がちょうど海外転勤になったんですけど、期間が丸2年と決まっていて。その間に家を貸せる人を探しているらしく、よかったら紹介しましょうか?」
第9話の続きはこちら
第10話:「自分で稼げなくても、経営者の彼氏がいるから大丈夫」そう思っていた33歳女がフラれた結果…
同棲していた彼にフラれ、広尾の高級低層マンションから戸越銀座へ引っ越してきて、約3ヶ月。
あんなにこだわっていた港区を離れたけれど、今や私は普通に暮らしている。人の慣れとはすごいものだ。
以前だったら移動はすべてタクシーだったのに、電車にも乗るようになった。
数年前にリニューアルされた戸越銀座駅。木の香りがする駅のホームで電車を待ちながら、ふうと息を吐く。それは少し前の私からは想像できない姿だった。
第10話の続きはこちら
第11話:玉の輿婚で優雅な生活を手に入れた女。しかし数年後には「離婚したい」と言い出した、衝撃の理由
― 港区って、タクシー移動を大前提として街が作られているんじゃない?
そんなことを考えながら、私は六本木駅から坂を下り、美穂が予約してくれていたお店へと向かった。
「ごめん、お待たせ!」
「ううん大丈夫。私も今、来たところだから」
久しぶりの、港区での女子会。しかしここで、私は衝撃的な事実を知ることになったのだ…。
第11話の続きはこちら
【港区今昔物語】の記事一覧
2022.10.24
Vol.13
マッチングアプリで出会った彼と、結婚してみたら…?彼が隠していた、まさかの素性とは
2022.10.10
Vol.10
「自分で稼げなくても、経営者の彼氏がいるから大丈夫」そう思っていた33歳女がフラれた結果…
2022.10.03
Vol.9
同棲中の彼氏にフラれ、借りられる家が見つからない…。絶望するフリーランスの女が下した決断は
2022.09.26
Vol.8
港区女子に憧れを抱き、実家を飛び出して男に寄生してきた女。10年後、その末路は…。
2022.09.19
Vol.7
結婚に焦り、7歳下の彼を狙おうとする憐れな33歳女。男には4年も付き合っている彼女がいて…
2022.09.12
Vol.6
ソファでゴロゴロしていたら、ついに…。同棲解消を告げられた後も、居候を続ける女に起きた悲劇
2022.09.05
Vol.5
先日、婚約したばかりの女が調子に乗って…。彼氏に内緒で出没していた“ありえない場所”とは
2022.08.29
Vol.4
飲み会の最中、いきなりアラサー女に詰め寄って…。その場を凍らせた、26歳港区女子の発言とは
2022.08.22
Vol.3
付き合う男を「金持ちかどうか」で選んでいた女。33歳独身になったとき、そのツケが回ってきて…
2022.08.15
Vol.2
出会いを求めて参加した、経営者との食事会。相手はなんと既婚者だったのに「彼女が欲しい」と言われ…
おすすめ記事
2022.10.17
港区今昔物語 Vol.11
玉の輿婚で優雅な生活を手に入れた女。しかし数年後には「離婚したい」と言い出した、衝撃の理由
- PR
2024.11.20
銀座で女性と過ごす夜。アイリッシュウイスキーが引き寄せた、2人だけの密やかな高揚とは
2018.04.05
東京マテリアル・ガールズ
いよいよ明日で最終話!「東京マテリアル・ガールズ」全話総集編
2020.07.21
夫婦リボーン
在宅勤務で昼食の悲劇。セレブ妻が知ってしまった完璧な夫の本性とは?
- PR
2024.11.18
総勢100名に当たる!西友&東急ストアで「スプリングバレー」を買って東カレ厳選グルメをもらおう!
2021.08.31
アイ・ニード・モア〜外資系オンナの欲望〜
「時短で楽してるくせに」ワーママを目の敵にするキャリア重視の女が、不本意な業務を割り振られ…
2020.05.08
元カレ・コレクション
「3年後、何してたい?」そう聞かれて結婚を思い浮かべた女に、男が放った一言とは
2019.11.10
東京発⇒地方行き
「夫のいない間に、若い男性と…」駐妻が明かす、コミュニティー内に蔓延る禁断の恋愛事情
2019.03.30
Who?
Who?最終話:カメラの前で行われる復讐劇。そして勝負の行方は、狂った隣人によって決められる
2018.10.22
独身オンナが黙ってない
独身オンナが黙ってない:「ただ、結婚してないだけなのに…」。33歳女を待ち受ける、独身ハラスメント
東京カレンダーショッピング
『佐藤養助商店』:門外不出の技による、喉ごし滑らかな"稲庭干饂飩"
『かに物語』:ふっくらと肉厚な一本爪が2本入ったフレンチカレー
『西岡養鰻』:特製タレ付き!脂の乗った高品質な鰻を土佐備長炭で丁寧に焼き上げた蒲焼
『マルヒラ川村水産』:ご飯に載せて贅沢いくら丼!1粒1粒に旨みが凝縮された、とろける食感の北海道函館産天然いくら
『North Farm Stock』:北海道産ミニトマト使用!糖度が高く、コクとうまみがたっぷり詰まったトマトジュース
『ル・ボヌール 芦屋』:フリーズドライフルーツにホワイトチョコがたっぷりと染み込んだ新感覚スイーツ
『HAL YAMASHITA 東京』:シルクのようななめらかさ!冷え冷えトロリの新食感"ウォーターチョコレート"