港区今昔物語 Vol.5

先日、婚約したばかりの女が調子に乗って…。彼氏に内緒で出没していた“ありえない場所”とは

今となっては昔のことですが、港区に沙羅という女が生息していました。

「今夜、食事会あるんだけどどう?」と言われれば飛び入り参加して、必死に“彼氏候補”を探したものでした。

ある日、ようやく彼氏ができて食事会に行かなくなりましたが、その彼にも…。

残念に思って2年半ぶりに港区へ近寄ってみると、そこには以前と全く別の世界が広がっていたのです。

▶︎前回:飲み会の最中、いきなりアラサー女に詰め寄って…。その場を凍らせた、26歳港区女子の発言とは


夜景が見えるレストランで裕二と食事していると、デザートが運ばれてきた。

しかもデザートプレートの上には、キラリと光り輝くダイヤつきの指輪が載っている。

驚いて正面を見ると、いつの間にか彼は大きなバラの花束を抱えていた。涙が溢れてきて、前がよく見えない。

「沙羅、結婚......


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