2021.06.02
23区のオンナたち Vol.12住んでいる街によって、人生は変わり、また人も大きく変わる。
2020年、東京の街は大きく変貌した。
店は閉まり、代わりにフードデリバリーの自転車を頻繁に見かけるようになった。また時差通勤やテレワークが導入され、ラッシュ時の人は減った。
では、東京に住む女の人生は、どう変わったのだろうか? エリア別に、その実態に迫る。
「23区のオンナたち」一挙に全話おさらい!
第1話:年収560万、麻布十番在住。貯金残高が100万を切って直面した、リアルな危機
半年前まで、この部屋の家賃は別れた彼氏(という名のスポンサー)が支払ってくれていた。契約も、もちろん彼の名義だ。
麻布十番という街が好きだったし、別れてもまた別の、元カレのような男性がすぐに現れると思っていたので、この家に住みついていた。
だが気づいたときには、引越し費用もままならぬ状況だ。
残されたのは、30平米で20万もする部屋。そして部屋のスペースを圧迫している洋服や靴、ブランド物のバッグだけだった。
第1話の続きはこちら
第2話:「もしかして、監視されている…?」年収1,300万の夫を持つ“勝どきタワマン妻”の憂鬱とは
「なんでこんなに、狭くて息苦しいんだろう。最初は、嬉しかったのになぁ…」
勝どきに引っ越してきて、早4年。夫の職場にも通いやすく、また子育てもしやすいという理由で、結婚してすぐに家を買った。
重厚感溢れるエントランスに、常駐のコンシェルジュ、住居者専用のスカイラウンジ、19階の我が家から見えるレインボーブリッジ…。すべてに心が踊り、眺めの良い部屋が大好きだった。
けれどもステイホームをキッカケに、価値観が大きく変化した。
第2話の続きはこちら
第3話:30歳女が“すっぴんマスク”で買い物に行ったら、元カレと鉢合わせ。彼の隣には女がいて…
私の毎日は忙しかった。平日は仕事に趣味のお稽古、金曜は食事会、週末は彼氏とデート。
あっという間に過ぎていく日々だったけれど、忙しくしていればいるほど、充実しているのだと信じていた。
当時の彼氏・祐輔は3歳年上の大手総合商社勤め。サッカーが好きで身長184cm。実家は文京区にあり、生粋のサラブレット。東京出身でエリートな彼は、まさに、“東京の正解”だったと思う。
だが彼には結婚願望がなく、1年前に別れた。目黒に住んで約6年。毎日、それなりに幸せだった。でも別れたタイミングで、パンデミックが起こったのだ。
第3話の続きはこちら
第4話:「大手勤務で年収1,000万の人と結婚したかったけれど…」丸の内OL26歳に起きた、ある変化
「うぅ…足が、痛い…」
オフィスのあるビルまで歩く途中で、かかとの痛みにくじけそうになる。以前は当たり前のように履けていた6cmヒールのパンプス。家を出て電車に乗ったわずか30分の間で、すでに足が痛い。
「以前は9cmでも平気だったのになぁ。でも我慢、ガマン」
リモートワークが主流になり、すっかり忘れかけている。一昨年まで当たり前のように送っていた、華やかな、丸の内OLの生活を。
第4話の続きはこちら
第5話:同棲中の彼氏が、1週間家に帰ってこない…。家賃24万・1LDKの部屋で女が感じた限界とは
「ねぇこの後散歩行く?ってそうだ、大貴もファスティングしたほうがいいよ。最近大貴の生活乱れているし、体内に溜まっている老廃物も…」
そこまで、話したときだった。いつもはニコニコとしている大貴の顔色が、急に曇る。そして信じられない一言が飛び出してきた。
「それって…俺もやらなきゃいけないの?ごめん紗弥香。前から言いたかったんだけど、面倒くさいよ。正直うっとうしいんだけど」
— め、面倒くさい…。うっとうしい…?
第5話の続きはこちら
第6話:40歳で離婚、子持ちのシングル女に。代官山で家賃30万を支払う重圧に耐えかねて、結局…。
洗濯機から洗濯物を取り出し、畳まなければならない。机の上には郵便物も溜まっている。掃除機もかけないといけないし、保育園の書類も書かないといけない。
愕然とする。1人で片付けなければいけないことが、多すぎる。それなのにさっきから、手がまったく動かないのだ。
「もうダメだ…限界…」
台所で、膝から崩れ落ちた。そしてこんな時に思い出すのは、3ヶ月前にようやく離婚が成立した夫・圭のことだった。
第6話の続きはこちら
第7話:「蒲田に住んでるって言いたくない…」年収550万の女が、引っ越した先に見つけた大切なモノ
食事会の頻度はガクッと減り、ひとり暮らしで彼氏ナシとなると、外へ出る機会も減る。そうなると着飾る気力がなくなり、自分磨きの時間も減る。
「遼は、今何をしているかな…」
暇で出会いもないせいだろうか。ここ最近、1年ほど前に”低スペック“と見切って別れた元彼のことばかり考えてしまう。
忙しい時には気がつかなかったが、暇になると忙しさは人生の充実度だったと気がつく。だから低スペックだと見限った男が、実は超優良株だったことにも、後から気づくのだろうか。
第7話の続きはこちら
第8話:「男の子なの?」妊娠がわかった途端、義母から痛烈な一言。田園調布の名家に嫁いだら…
「花枝さん。あなた、やっぱり厄病神ね」
田園調布にある夫の実家の広いリビングで、義母の声が響き渡る。夫の大成は、さっきから聞こえぬふりしかしていない。
「すみません…」
今年の春。息子・大樹の受験に、失敗した。
「うちの一家は代々、行く学校が決まっているんです。それなのに、まさか失敗するなんて…。それがどれほど恥ずかしいことか、おわかりなの?」
第8話の続きはこちら
第9話:「手取り36万。家賃13.5万円は、いい男に出会うための出費だったけど…」アラサー独身女の孤独
渋谷にあるオフィスに近く、利便性の良い恵比寿という街に惹かれて、26歳の時に祐天寺から恵比寿に移り住んできて早5年。
住みたい街として常に上位に入るほどの人気の街であり、出会いが豊富な街としても名高く、大好きな街だった。でも今は、“未だに”ここにいる自分が嫌いだ。
現在の家賃が13万5千円で、広さは30平米。駅から徒歩14分。
コロナ前は便利で賑やかで、楽しいことが凝縮されているこの街が大好きだったのに、飲みに行くことが減った今、住んでいる意味を考えるようになった。
第9話の続きはこちら
第10話:同棲4年目の彼氏は、一回り下の同じ干支のオンナと…。マスコミ勤務の独身女(35)が体験した地獄
「その子には僕が必要なんだよ。でも里子は、ひとりでも生きていけるよね」
この話し合いのわずか一週間後、龍太郎は部屋を出て行った。
今年の11月で36歳になる私。浮気相手は私と同じ干支の、丑年の女。なんと一回り下の、24歳の子だった。
こうしてあっけなく、私たちの同棲生活は幕を閉じた。
第10話の続きはこちら
第11話:自粛がキッカケで入籍。でも夫が家賃25万の白金高輪1LDKから、杉並区で車を持ちたいと言い出し…
「結婚するタイミングで、引っ越さない?もう少し広いところに」
「そうだね、私もそろそろ引っ越したいと思っていたところ」
当然、今住んでいる界隈…港区、渋谷区あたりで探すと思っていた。だが大輔の言葉に、私は何も返事ができなくなってしまったのだ。
「実家に近い、杉並区あたりに引っ越したいなと思って。そっちの方が、同じ家賃でもかなり広いところに住めるし、車も持てそうだから」
杉並区なんて、聞いていない。でも、結婚はしたい。大輔から、天秤にかけられた気がした。
第11話の続きはこちら
【23区のオンナたち】の記事一覧
2022.01.01
Vol.14
貯金残高100万切った港区女子:2021年ヒット小説総集編④『23区のオンナたち』
2021.06.03
Vol.13
「元モデルの、超イケメン彼氏と同棲中なのに満足できないのは…」世田谷区女子・28歳の葛藤
2021.05.20
Vol.10
同棲4年目の彼氏は、一回り下の同じ干支のオンナと…。マスコミ勤務の独身女(35)が体験した地獄
2021.05.13
Vol.9
「手取り36万。家賃13.5万円は、いい男に出会うための出費だったけど…」アラサー独身女の孤独
2021.05.06
Vol.8
「男の子なの?」妊娠がわかった途端、義母から痛烈な一言。田園調布の名家に嫁いだら…
2021.04.29
Vol.7
「蒲田に住んでるって言いたくない…」年収550万の女が、引っ越した先に見つけた大切なモノ
2021.04.22
Vol.6
40歳で離婚、子持ちのシングル女に。代官山で家賃30万を支払う重圧に耐えかねて、結局…。
2021.04.15
Vol.5
同棲中の彼氏が、1週間家に帰ってこない…。家賃24万・1LDKの部屋で女が感じた限界とは
2021.04.08
Vol.4
「大手勤務で年収1,000万の人と結婚したかったけれど…」丸の内OL26歳に起きた、ある変化
2021.04.01
Vol.3
30歳女が“すっぴんマスク”で買い物に行ったら、元カレと鉢合わせ。彼の隣には女がいて…
おすすめ記事
2021.05.27
23区のオンナたち Vol.11
自粛がキッカケで入籍。でも夫が家賃25万の白金高輪1LDKから、杉並区で車を持ちたいと言い出し…
2019.10.04
Love Letters
Love Letters:「ずっと我慢させてたなんて…」。子供を望む夫の夢を、叶えられない妻の苦悩
2023.05.19
甘いひとくち〜凛子のスイーツ探訪記〜
10歳上の彼が、若い女性を部屋に連れ込むのを目撃…。女が呆れた、彼のひどい言い分とは
2018.11.25
有馬紅子
結婚17年後に暴かれた、夫の秘密。隠し子の存在を、妻に知らせた女の目的とは
- PR
2025.03.24
週末ブランチは“泡酒フリーフロー”で豪快にいけ!春一番を感じられる、六本木の名門ホテルは…
- PR
2025.03.25
牛肉の本場・大阪で最高のステーキを! 極上の「アメリカンビーフ」を楽しめる珠玉の4軒
- PR
2025.03.26
春旅するなら万博でも話題の西日本へ!大人が満足する贅沢時間を過ごせるホテル4選
2021.05.28
ニュースな女
「過ちを犯してしまいそう…」33歳女がイケメン同期と残業中、妄想してしまったコトとは
- PR
2025.03.27
7種類ものフレーバーが楽しめる! この春、台湾生まれのフルーツビールが話題!
- PR
2025.03.28
ほろ酔い美女の正体とは!?17LIVEの人気ライバー4人を、港区のバーにお連れしてみたら…
東京カレンダーショッピング
ロングヒット記事
2025.03.19
運命なんて、今さら
初めて彼のマンションを訪れた28歳女。しかし、滞在10分で、突然「帰りたい」と思った理由
2025.03.22
男と女の答えあわせ【Q】
「豊洲に住んでいる」と33歳男が言った途端に、デート相手の女が戸惑ったワケ
2025.03.23
男と女の答えあわせ【A】
「年収800万くらいでもいいかな…」相手に求める条件を妥協したつもりの30歳女の大誤算
2025.03.17
1LDKの彼方
「何もないって言われたけど…」彼氏が他の女と連絡を取っていたことが発覚。30歳女は思わず…
2025.03.20
TOUGH COOKIES
「幸せそうな彼女がなぜ?」SNSで悪質コメントの犯人を突き止めたら、意外な人で…