住んでいる街によって、人生は変わり、また人も変わる。
2020年、東京の街は大きく変貌した。
店は閉まり、代わりにフードデリバリーの自転車を頻繁に見かけるようになった。また時差通勤やテレワークが導入され、ラッシュ時の人は減った。
では、東京に住む女の人生は、どう変わったのだろうか? エリア別に、その実態に迫る。
今回は大田区在住・花枝(35)の話。
▶前回:「蒲田に住んでるって言いたくない…」年収550万の女が、引っ越した先に見つけた大切なモノ
大田区から脱出できない田園調布妻、花枝(35)
「花枝さん。あなた、やっぱり厄病神ね」
田園調布にある夫の実家の広いリビングで、義母の声が響き渡る。夫の大成は、さっきから聞こえぬふりしかしていない。
「すみません…」
今年の春。息子・大樹の受験に、失敗した。
「うちの一家は代々、行く学校が決まっているんです......
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この記事へのコメント
最後に誰にも縛られないと決めて前向きに終わったけれど、姑がいなくなる訳ではないから大変だー。