みりんと俺 Vol.1

みりんと俺:真面目だけが取り柄の理系SEが彼女にフラれて気づいた「モテ」願望

半同棲していた彼女が、「他に好きな人ができたの」と言い、俺の部屋を出て行った。

洋服や化粧品など彼女の荷物は、知らぬ間にダンボールにまとめて送られていた。

そんな彼女の気配が98%消えたガランとした部屋で、気を紛らわすために開けた、キッチンの戸棚。

そこにあったのは調味料。料理をしない俺には関係のないものだと思ってた。塩や胡椒は食べる時に使うのでわかる。ただ「みりん」だけが見覚えがなかった。

部屋に残された、みりんと俺。

みりんを見て、料理ができるようになると、何かが変わるかもしれない。そう思ったんだ。


理系出身の冴えないサラリーマン・健太郎の平凡な日常が壊れた瞬間


俺の名前は健太郎、30歳。東京理科大を出て、豊洲にあるIT系の会社でSEをやっている。

毎日コツコツ真面目に働いて納期に遅れたこともないし、プロジェクトリーダーの無茶ぶりにもいつも淡々と応えている。そんな風に働くことを、世間的には「社畜」って言うのかもしれないけれど、こんな自分......


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