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半同棲していた彼女が、「他に好きな人ができたの」と言い、俺の部屋を出て行った。 彼女の気配が98%消えたガランとした部屋で、気を紛らわすために開けた、キッチンの戸棚。 そこにあったのは調味料。料理をしない俺には関係のないものだと思ってた。塩や胡椒は食べる時に使うのでわかる。ただ「みりん」だけが見覚えがなかった。 部屋に残された、みりんと俺。 みりんを見て、料理ができるようになると、何かが変わるかもしれない。そう思ったんだ。
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