みりんと俺 Vol.5

みりんと俺:憧れの女性と迎えた朝。傷心の男が作った朝ご飯とは?

ようやく付き合えたと思った彼女が、「もうついていけない」と言い、俺の部屋を出て行った。

そんな彼女の気配が98%消えたガランとした部屋で、気を紛らわすために開けた、キッチンの戸棚。

そこにあったのは調味料。しかも、目についたのは、自分で買った覚えのない、何度か遊んだだけの女が残していった「みりん」。

部屋に残された、みりんと俺。

みりんを見るとあの女を思い出して、ムカムカしてきた。捨てようかとも思ったが、所在無げにしているみりんを見ると何だかやる気がなくなった。

浮気を疑われて大好きだったCAの彼女、由梨に振られた商社マン・マサシ。傷心のあまりむしゃくしゃし出して…?


あれ?LINEブロックされてるぞ?


「もう顔も見たくない」

やっと口説き落とせた24歳のCA、由梨からこう捨て台詞を吐かれ、1か月ほどが経った。

あのあと、何度もLINEや電話をしたが、取りつく島もない。やっと返って来たと思ったら、メッセージはこうだった。

「人としてあり得ない。もう連絡しないで。」

買い替えたばかりのiphone7。初めて鳴ったLINEがこれで、さすがの俺も挫けそうになった。

それでも、大抵の女性は押しに弱いし、諦めないで連絡し続けることが信条だった。その後もLINEを送り続けた。

返ってこないのが日常になり、送り続けても既読にはならなかった。気になって「yuri1209」のアイコンを押してホーム画面にいくと、今まで表示されていたはずのタイムラインが見られなくなっていた。

「yuri1209」のホーム画面には「まだ投稿がありません」の一言。

自分がブロックされているという現実に、ようやく気付いた。

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